衣裳デザイナー(コスチュームデザイナー)になるには
舞台や映画で使われる一点物の衣裳やドレスなどを製作する、衣裳デザイナー。
服飾の知識や裁縫技術のほかに、華やかで動きやすい衣裳を作り出す「発想力」や、一見衣裳製作に関係なさそうな「物語の読解能力」などのスキルも必要とされています。
今回は衣裳デザイナーとは?といったところから、年収や求められるスキル、一般的な進路などをご紹介いたします。
目次
衣裳デザイナー(コスチュームデザイナー)とは
衣裳デザイナー(コスチュームデザイナー)とは、バレエ、ダンス、音楽ライブ、演劇などの舞台や映画などの衣裳を製作する仕事です。
脚本家や監督、演出家から依頼を受けて、そのストーリーや世界観に合った様々なコスチュームを製作します。
ちなみに衣裳デザイナーの「衣裳」という漢字は、普段着的な服を指す「衣装」ではなく、特別な時の服を指す「衣裳」の漢字を用いるのが正しい表記です。
衣裳デザイナーの年収
一般的な衣裳デザイナーの平均年収は250〜350万円ほどです。
ただし経験を積んだり責任を負う立場になったりするに連れて、年収は上がる傾向にあります。
3〜5年目は300〜400万円、6〜10年目になるとメンバーの中でも責任のある立場を任されるようになるので500〜800万円ほどになります。
11年目以降はチーフを任されたり、フリーランスで活躍する衣裳デザイナーが増えるので、年収1000万円以上超える方もいます。
衣裳デザイナーに求められること
衣裳デザイナーにとって「衣裳をデザイン・製作する専門的な知識と技術」や「美的センス」はもちろん必要なスキルですが、それだけではありません。
衣裳デザイナーには理解力、発想力、コミュニケーション能力も身につけておくべきスキルなのです。
イメージや作品への理解力
衣裳デザイナーは、監督や脚本家のイメージや意図を汲んで衣裳を作らなければいけないため、理解力がとても重要です。
依頼主の伝えたいこと、舞台や作品の世界観を読み解き理解する力がなければ、求められている衣裳をつくることができません。
芸術的センスを持った発想力
理解力と同じくらい大切なスキルが、発想力。
求められている衣裳の特徴を理解できても、そのイメージや世界観に合うデザインを考える力がなければ衣裳をつくることができません。
また、衣裳を着るキャラクターの特徴や動きに合わせて、目立ちやすいデザインや機能性の高いデザインを考える必要もあります。
動いた時にひらひらさせたいなどのイメージをデザインにする、芸術的発想力も求められるのです。
コミュニケーション能力
衣裳を完成させるまでに、依頼主である監督や衣裳を着る俳優などと何度も打ち合わせを行うため、衣裳デザイナーには人とコミュニケーションをとる力もとても大切なスキルです。
お互いのイメージを擦り合わせるために行うので、相手の考えを引き出し、自分の考えを伝える能力が欠かせません。
また、衣裳づくりをチームで行ったり、経験を積んでチームの責任者の立場になった時にチームを統率したりしないといけないので、チームで動けるコミュニケーション能力が必要となります。
衣裳デザイナーになるための一般的な進路
衣裳デザイナーになるためには、高校を卒業後、服飾・美術系の学校(大学や短大、専門学校、専門教育機関など)で服飾縫製や舞台美術などの知識・技術を習得します。
学校卒業後はデザイン会社、映画や舞台の製作会社、アミューズメントパークの衣装部など、デザインに関われる職場に就職し、デザイナーのアシスタントをしながらキャリアを積んでいくのが一般的な進路の流れです。
またはスタイリスト事務所やアトリエなどに勤める方や、独立してフリーランスで活躍する方も居ます。
エスモードジャポンでの学びを生かして衣裳デザイナーになろう
衣裳デザイナーになるためには、まずは洋服製作における基本的な知識や技術、服飾や舞台に関する幅広い知識を身につけてください。
実際に衣裳制作の経験を積みながら、衣裳デザイナーに求められているスキルを磨くことで、現場で必要とされる衣裳デザイナーへと成長していきましょう。
服飾ファッション専門教育機関である「エスモードジャポン」の総合コースでは、ファッションのプロに必要な知識を総合的に習得し、デザイナーに必要な確かな技術と豊かな感性を身につけることができます。
1年次で服飾に関する総合的な基礎を学び、2年次ではあらゆるデザインに対応できる応用技術を身につけます。
3年次では1・2年次で学んだ知識や技術を活かし、自分の世界観をひとつのブランドとして作り上げ、業界のプロによる審査を経た後にコレクションを開催してもらいます。
エスモードジャポンの卒業生には、実際にフリーランスの衣裳デザイナーとして活躍している先輩も。
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現在フィギアスケートの衣裳デザイナーとしてフリーランスで活躍している「伊藤 聡美」さんへのインタビュー
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