ファッションデザイナーになるには
ファッションデザイナーはフランス語で「スティリストstyliste」と呼ばれ、人気がある職業の一つです。
自分のデザインした服作りによって、着る人の目的や気分に寄り添うことができるだけではなく、流行やカルチャーまで創り出す力と魅力を持っているのがファッションデザイナーなのです。
そこで今回はファッションデザイナーを志す方のために、仕事内容や働き方についてお話しします。
目次
ファッションデザイナーとは
ファッションデザイナーとは、自らのセンスや感性でさまざまなファッションアイテムのデザインを手がける仕事をする人のこと。
ブランドの顔となる存在で、業績はファッションデザイナーにかかっているといっても過言ではないほど重要な役割を担っています。
ファッションデザイナーの手によって生まれた商品は、ときには世界からの注目を集め、ブームを生み出すこともあります。
ファッションデザイナーの仕事
ファッションデザイナーは服のデザインをするだけではありません。
1.ニーズやトレンドの調査
情報収集分析から始まります。
①市場(マーケット)
②ファッショントレンド(流行)
③競合(他社・他ブランド)
④顧客の購買行動や売れ筋や売れなかった商品情報など、様々な角度からの情報分析をします。
2.コンセプトの立案
ブランドのコンセプトを立案し、そのコンセプトに基づいてシーズンごとのテーマやスタイリングを考えて提案することも、大切な仕事の一つです。
3.アイテムの決定
さらに具体的なアイテム構成やカラー・素材などを決定し、パタンナーに型紙やトワル作成、一点サンプル作成の依頼とチェックなどを行い、展示会開催までにすべてのアイテムのサンプルを整えます。
ファッションデザイナーはアイデアから服がお客様の手元に渡るまで、さまざまな人と関わりながら仕事を完成させていきます。
ファッションデザイナーになるための方法
ファッションデザイナーになるための方法は主に、
・専門学校で勉強する
・デザイナーに弟子入りする
・独学で勉強する
の3パターンです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
専門学校で勉強する
短期大学の服飾科、服飾系の大学、服飾専門学校でファッションデザインやパターン・縫製・CAD・デザイン画などを学び、そのあと下積みを経てファッションデザイナーとして働くのが一般的な方法です。
専門学校では、学校内の成績やコンテストの結果が就職に有利に働く可能性があるため、デザイナーを目指しやすい環境づくりにつながります。また、自分に合ったカリキュラムが選択できるため、興味のある分野に特化して学ぶことができます。
デザイナーに弟子入りする
デザイン事務所やフリーランスで活動するデザイナーのもとでアシスタントとして働きたいと志願し受け入れられれば、デザイナーとしての経験を積みながら修行するというパターンもあります。
実力が認められればデザインを任せてもらうことができますが、いつまでも弟子のままという可能性も大いにあるため、ある程度の覚悟が必要になるでしょう。
独学で勉強する
独学でデザイナーになることも不可能ではありません。
ただし、自分でデザイン画を勉強する、コンテストに応募する、素材や副資材の勉強をするなど、自力で補わなければならないことは数え切れないほどあります。
募集要件も大体が経験者であることが必須なので、未経験から独学でファッションデザイナーになることは、不可能だとは言い切れませんが、ハードルはかなり高いでしょう。
ファッションデザイナーの種類
ファッションデザイナーには多様な働き方があり、大まかに4つの種類に分かれています。
企業に勤めるファッションデザイナー
アパレルブランドの会社で社員として雇用され、企業のブランドのデザインを担当します。
仕事や収入が比較的安定しています。ファッションデザイナーの一般的な働き方であり、多くの方がこの形をとっています。
フリーランスファッションデザイナー
企業などに属していない、フリーランスのファッションデザイナーです。
実力を認められると、あらゆるブランドから仕事の依頼が来ることもあります。
また、完全なフリーランスではなく決まったブランドの専属のような形で仕事をする場合や、仕事ごとにアパレルブランドと契約する場合もあります。
ブランドデザイナー
モデルやタレントなどの有名人がアパレルブランドと提携して新しいブランドを立ち上げるという形もあります。
有名人に特有のパターンであるため、通常のファッションデザイナーにはこのような仕事は一般的ではありません。
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ESMOD JAPONは、1841年フランスのパリに創設された世界で最初のファッション専門教育機関の日本校です。
未経験から世界で通用するデザイナー・パタンナーを目指す総合コースや、バチェラー(学士)と世界で通用するクリエイターになるための知識と技術を身に付ける「フランス国立工芸院バチェラーコース」など、ファッションデザイナーになるためのコース選択ができます。
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ファッションデザイナーのやりがい
ファッションデザイナーがやりがいを感じられる瞬間としてまず挙げられるのは、自らがデザインした洋服がショップに並び、売れていく様子を見た瞬間でしょう。
また、実力がついてくればあらゆるショーやコンテストで結果を残すこともでき、さらに大きな仕事が舞い込むかもしれません。ファッションデザイナーとしてさらにキャリアアップすることで、より大きなやりがいを感じることができるでしょう。
ファッションデザイナーに必要なスキル
ファッションデザイナーにまず必要なのは、ファッションに関する広く深い知識です。もちろん知識だけで成功することができるわけではありませんが、どのような仕事をするにあたっても自らの知識をもとにアイデアを生み出す必要があるため、前提としてファッションの知識は必須だといえます。
それと並んで重要なのが、流行を察知する力です。アパレル業界は常に流行とともにある産業。常に流行の最先端を行かなくてはならないため、今何が流行っているのか、今後何が流行るのかなどを察知する力が非常に大切なのです。
世界で活躍する日本人ファッションデザイナー
ここで、現在世界で活躍する代表的な日本人ファッションデザイナーを3人紹介していきます。
高田賢三(ケンゾー)
KENZO(ケンゾー)のデザイナーである高田賢三は、1970年代からフランスで活躍し、日本人デザイナーとして初めて世界的な成功を収めました。色鮮やかな花柄を使ったデザインや、ゆったりとしたシルエットがブランドの特徴です。
経歴としては、文化服装学院を卒業後、アパレル会社での経験を経てフランスに渡り、現在のKENZOである「JUNGLE JAP(ジャングルジャップ)」をオープンさせます。
平成11年にブランドを離れてからも、アテネオリンピック日本選手団の制服デザインを手がけるなど、精力的な活動をおこないました。
古田泰子(トーガ)
TOGA(トーガ)のデザイナーである古田靖子は、2000年代前半から活躍する女性デザイナーです。ブランドの特徴は、独特かつモダンで、色気のあるデザイン。また、ロカビリーや70年代のパンクなどの音楽や古着を取り入れているのも特徴です。
エスモード東京校で2年、エスモードパリ校で1年勉強し、1997年帰国後にTOGAをスタートしました。パリ在住中にファッションショーでコムデギャルソンのコレクションを見て衝撃を受けたと語っています。
坂部三樹郎(ミキオサカベ)
MIKIO SAKABE(ミキオサカベ)のデザイナーである坂部三樹郎は、2000年代前半から活躍する男性デザイナーです。東京のカルチャーを象徴するようなポップなデザインが特徴で、日本のアイドルやアニメなどの要素も取り入れられています。
エスモードパリ校を2002年に卒業後、ベルギーのアントワープ王立美術アカデミーに進学し、ファッション科を主席で卒業しています。卒業後は日本に戻り、2006年に「MIKIOSAKABE」を立ち上げました。
ファッションデザイナーとして世界で活躍するには
上で紹介したデザイナー3人を含め、海外で活躍する日本のファッションデザイナーの多くは、海外でのアパレル経験を積んでいます。そのため、世界で活躍していくためにはまず、フランスやイタリアなどのアパレル業界で働くことを視野に入れましょう。
その上で必ず必要となってくるのは、語学力です。
エスモードの「イングリッシュコース」では、海外でファッションの仕事や勉強をするために必要な、語学力を培いながら、ファッションに関する知識や技術を学ぶことができます。
フランスでの経験を積みたい場合は「パリ校留学コース」がおすすめ。卒業後そのままパリや各都市のメゾンで働く人も多数で、留学を足がかりに世界で活躍する道が開ける可能性があります。
ファッションデザイナーに関連する仕事
最後に、ファッションデザイナーに関連する仕事について紹介していきます。
ファッションデザイナーと混合して認識されていることがありますが、それぞれに違う役割があります。
ファッションプランナー
ファッションプランナーの仕事は、主に商品企画です。
今の流行りや消費者ニーズ、コンセプトなどに考慮しながら新しい商品の企画をします。この際、記事の選定や生産する量、予算を決めるのもファッションプランナーの仕事の一つ。
販売計画や価格の決定もおこないます。
デザイナーがクリエイティブな仕事であるのに対して、ファッションプランナーはビジネス面を重視しながら新商品の企画をおこなっていくという点に違いがあります。
クリエイティヴディレクター
クリエイティヴディレクターの仕事は、ファッションデザインの現場監督です。チームをまとめたり、指示を出したりするリーダー的な役割を担います。
デザイナーのように手先を動かして洋服のデザインをするよりは、ブランディング戦略を立案する、クライアントとのやりとりをする、広告の指揮進行をおこなうなど、業務内容が多岐に渡るのが特徴です。
クリエイティヴディレクターが示す方向性に合わせて、デザイナーが商品を生み出していきます。
ファッションプロデューサー
ファッションプロデューサーの仕事は、主に制作全般の管理です。デザイナーやマーチャンダイザーなど、ファッション関連のチームをまとめる責任者ポジションを担います。
仕事内容はクリエイティヴディレクターに似ていますが、立場でいうとファッションプロデューサーがうえで、クリエイティヴディレクターが”現場監督”、ファッションプロデューサーは”総監督”のような立ち位置になります。
インテンシブコース1年生のカリキュラムでは、イスやオブジェなどをシーチングで包んで形を作り、ワンピースのボリュームの研究をしています✨ユニークな形のワンピースが生まれました!#デザイナー #パタンナー #ファッションスクール #インテンシブコース #エスモード #esmodjapon pic.twitter.com/O36j7sCC34
— エスモードジャポン (@ESMODJAPON) July 3, 2019
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