日本のファッションブランド8選!世界に誇るパリコレ参加ブランドも
ファッションの発信地といえば、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンが有名ですが、日本のファッションも注目されています。
今回は、世界に誇る日本のファッションブランド8選を紹介します。
また、2023年のパリコレに参加するブランドについてもまとめました。
日本のファッションブランド
世界に誇る日本のトップファッションブランドの、デザイナーと特徴を紹介します。
COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)
デザイナー:川久保玲
「反骨精神」と「見たことないもの」というコンセプトのもと、川久保玲が思う美しさを自由に表現したブランドです。
川久保玲の他、4人のファッションデザイナーが20近くのラインを展開しています。
川久保玲が展開する代表的なラインには、
- COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)
- COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS(コムデギャルソンコムデギャルソン)
- COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソン・オムプリュス)
- PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コムデギャルソン)
など。
シンガーソングライターのリアーナは、ファッションの祭典「メットガラ」にコムデギャルソンの衣装を着て登場しました。
JUNYA WATANABE(ジュンヤワタナベ)
デザイナー:渡辺淳弥
元々は「ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン」という名前からスタートした、コムデギャルソンのラインです。
日本の伝統美意識の「侘び・寂び」を反映させたデザインは、海外からも高く評価されています。
ミシェル・オバマが、大統領夫人時代にJUNYA WATANABEのカーディガンを愛用していたというエピソードも。
過去にはLevi’s(リーバイス)やTHE NORTH FACE(ザノースフェイス)など伝統的なブランドとのコラボも度々行われ、それぞれのブランドにJUNYA WATANABEならではのデザインや高度な技術が組み合わされました。
流行に左右されない、彼自身のこだわりが表現されたブランドです。
JUNYA WATANABE-ブランドの魅力は?コラボアイテムも話題!
YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト)
デザイナー:山本耀司
黒くゆったりとしたファッションが特徴的なブランドです。
1981年、まだショーでは黒がタブーとされていましたが、YOHJI YAMAMOTOはパリコレクションで黒を前面に出した衣装を発表。賛否はあったものの、当時は「黒の衝撃」としてファッション界にブームを巻き起こしました。
他ブランドとコラボするたびに高い人気を呼び、アディダスとのコラボライン「Y-3」も誕生しました。
ラインも多数展開されており、その中でも代表的なものは
- ”男性の服を女性が着る”がコンセプトの「Y’s(ワイズ)」
- ファムとも呼ばれる「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」
- ダンディでユニークなラインが特徴的な「Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモト プールオム)」
- ジェンダーレス、エイジレスがコンセプトの「Ground Y(グランドワイ)」
など。
ラッパーのドレイクやイギー・アゼリアなど、多くの海外セレブが愛用しています。
ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)
デザイナー:三宅一生(現在は近藤悟史)
一枚の生地から服を切り出す独自の製法で、実用性と機能性に優れたアイテムを生み出しています。
プリーツがブランドアイコンで、「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」というラインも展開。
その他には、
- IM MEN(アイム メン)
- A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(エイポック エイブル イッセイ ミヤケ)
- BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイ ミヤケ)
- me ISSEY MIYAKE(ミー イッセイミヤケ)
などのラインが展開。
「1本の糸を作るところから工場との共同作業がはじまる」と実際にデザイナーが語っているように、洋服作りへのこだわりが感じられます。
Appleの創業者スティーブ・ジョブズが、イッセイミヤケのモックタートルを愛用していたこともあり、世界的に有名なブランドです。
ISSEY MIYAKEを知る-ファッションデザイナーが語るものづくり
UNDERCOVER(アンダーカバー)
デザイナー:高橋盾
パンク・ロックバンドの「セックス ピストルズ」からインスパイアされたブランドです。
レイヤードや独特なカラープリントは、コムデギャルソンから影響を受けていると言われています。
アンダーカバー2020-21年秋冬パリ・メンズ・コレクションでは、ショーの最後にスタンディングオベーションが起こったほど。
「ヴォーグ ランウェイ」のジャーナリストも、ショーを絶賛していました。
展開されているラインは
- the Shepherd UNDERCOVER(ザ シェパード アンダーカバー)
- Undercoverism(アンダーカバーイズム)
- SueUNDERCOVER(スーアンダーカバー)
- JohnUNDERCOVER(ジョンアンダーカバー)
の4つ。
さまざまなブランドとのコラボも積極的に行っており、これまでにはValentino(ヴァレンティノ)やGUの他、NIKEとsacaiとのトリプルコラボなども行いました。
UNDERCOVER(アンダーカバー)高橋盾の世界観は?コラボにも注目
sacai(サカイ)
デザイナー:阿部千登勢
コムデギャルソンの元パタンナーである、阿部千登勢が創業。
「日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに、スタンダードなものにひねりを加えたデザインが特徴です。
中でもニットがブランドを代表するアイテムの一つ。
sacaiはNIKEとのコラボが定番になっており、「LDワッフル」スニーカーもアイコンとなっています。fragment design(フラグメントデザイン)、CLOT(クロット)、UNDERCOVER(アンダーカバー)とのトリプルコラボも話題となりました。
ニューヨークやパリ、ミラノといった世界中のセレクトショップで取り扱われ、高い人気を誇っています。
ニュースタンダードを生み出すsacai(サカイ) 人気のNIKEコラボにも注目
Mame Kurogouchi(マメクロゴウチ)
デザイナー:黒河内真衣子
イッセイミヤケのデザイナーとして活躍していた、黒河内真衣子が創業しました。
立体的な刺繍など、高い技術力を活かしたデザインが評価されています。
「女性が現代社会で強く生きるための戦闘服」がコンセプトとなっており、2018-19秋冬にパリコレデビューを果たし、2020年春夏にはパリコレのトップバッターを飾った話題のブランドです。
素材の開発から服作りをはじめるところからこだわりを持ち、日本の伝統技術を取り入れて工場や職人と何度も話し合いを重ねるのも特徴。
2021年にはユニクロとコラボしたインナーウェアが話題にもなりました。
Mame Kurogouchi(マメクロゴウチ)の特徴は?職人をリスペクトした服づくり
ユニクロ
フランスやアメリカ、中国、インドネシアなど、地域を問わず世界中で人気なのがユニクロです。
「UNIQLO U」は、エルメスのアーティスティックディレクターを勤めていたクリストフ・ルメールによるもので、若者から人気です。
海外ブランドや海外アーティストとのコラボも展開し、国内外問わず注目を集めています。
海外のファッションブランド
日本で人気のファッションブランドを紹介しましたが、海外で人気のファッションブランドも見ていきましょう。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
ルイ・ヴィトンは日本で老若男女問わず人気の高いファッションブランドです。元々旅行用のトランクを販売しているブランドで、創始者のルイはフランス王室から注文を受けるほどの職人でした。
1978年、日本にルイ・ヴィトンが上陸してから、瞬く間にファッション業界で話題となり、日本人の心をがっちり掴んだのです。
現在ではトランクだけではなく、財布やバッグ、シューズなども販売しており、ルイ・ヴィトンですべてコーディネートするファッションスタイルも増えています。
CHANEL(シャネル)
シャネルにレディースしかないのは、「女性のための服」をコンセプトとしているからです。
昔の女性はコルセットとバルーンスカートがスタンダードでしたが、窮屈なコルセットを廃止して機能性を重視した洋服をデザインしたのがシャネルです。
また、「古い価値観にとらわれない自由で自立した女性像」というコンセプトも掲げており、すべての女性を応援したいという気持ちが込められています。
コスメや小物、香水などの商品があり、どれも人気があります。一時期日本ではシャネル人気が低迷したこともありましたが、近年若い女性の層に「ヴィンテージシャネル」として再び注目を集めることとなりました。
GUCCI(グッチ)
GUCCIは「最上の伝統を最上の品質で、しかも過去のよいものを現代に反映させる商品作り」をコンセプトに掲げており、世界中の人々に愛されているファッションブランドです。
さらにセレブリティもバッグや財布などを愛用しており、誰もが憧れるブランドとなりました。
カジュアルなシーンでも利用できるダブルGのロゴや、緑と赤のウェブストライプが特徴です。ハイブランドですが10代や20代にも支持されています。
CARTIER(カルティエ)
カルティエは高級ジュエリーブランドとして人気のあるファッションブランドで、世界中の王族が愛用しています。
日本では結婚指輪や婚約指輪などが定番となっていますが、腕時計も人気です。レザーストラップの腕時計は世界で初めて作られたという長い歴史があります。
また、フランス語でヒョウを意味する「パンテール」は、さまざまなアイテムのモチーフとして使われています。
PAUL SMITH(ポールスミス)
ポール・スミスは品のあるシンプルなデザインで、カジュアルなシーンやビジネスにも使えるおしゃれなファッションブランドです。
遊び心があり、男性の好きなブランドとして知名度が高いのも特徴。ポール・スミスの特徴として、無地にストライプのワンポイントを入れたデザインが挙げられます。
ポール・スミスは、「ひねりの効いたクラシック」で、どこか遊び心を感じさせるようなコンセプトを掲げています。
日本のファッションブランドが評価される理由
日本のファッションブランドが評価されている点は、主に2つあります。
高度な技術力
これまで紹介したブランドを見ても分かるように、デザイン性にも機能性にも優れている日本のファッションアイテムは、海外でも高く評価されています。
その他、日本の技術力が評価されている分野として生地メーカーが挙げられます。
岡山県のデニムが、グッチやディオールのアイテムに使われるなど、日本の技術力は海外のラグジュアリーブランドにも認められているのです。
日本独自のファッション文化
日本独自のファッション文化は海外でも評価され、さまざまな国のファッションに影響を与えています。
近年、多くの海外のラグジュアリーブランドがストリートテイストを取り入れているため、日本のストリートファッションに注目が集まっていると言われています。
パリコレ2023AWメンズにも参加ブランドが多数
1月17日から22日にかけて6日間行われた”2023年秋冬メンズ パリファッションウィーク”、通称”パリコレ”にも日本のトップファッションブランドが多数参加。
初日は末安弘明がデザイナーを手がける「KIDILL(キディル)」のプレゼンテーションで幕開けし、鈴木一郎がデザインチームに在籍する「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」で幕を閉じました。
先シーズンに引き続きランウェイショーが行われるのは、本記事でも紹介した、
「COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソンオムプリュス)」
「JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤ ワタナベ マン)」
「HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)」
などのブランドも参加。また、阿部潤一による「kolor(カラー)」も引き続きランウェイショーに参加しました。
「Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモト プールオム)」、「sacai(サカイ)」、相澤陽介が手がける「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」も、今回パリコレ復帰を果たしています。
中でも「KENZO」のオープニングモデルとして、本木雅弘さんの長男、「UTA」が登場し、日本で大きな話題となりました。
まとめ
世界に誇る日本のファッションブランドは、高い技術力やファッション感度が評価されています。
今回紹介したブランド以外にも、日本の若手デザイナーが海外のコレクションに参加するなど、世界で評価される日本のブランドが増えています。
海外のコレクションに参加している日本のブランドを見て、今どんな日本のファッションが注目されているのかチェックしてみるのも良いですね。
海外のファッションショー「世界4大コレクション」の魅力。一般人でも観覧できる?
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