コムデギャルソンはどんなブランド?各ラインの特徴と購入方法
コムデギャルソンといえば、ファッションデザイナーの知名度や人気ランキングで必ず上位にランクインする、川久保玲が手がけたブランドです。
この記事では、ファッションが好きな方なら知っておきたい、コムデギャルソンの歴史、各ラインの特徴や、アイテムの購入方法について紹介します。
目次
- 1 コムデギャルソンの歴史
- 2 コムデギャルソンのライン
- 2.1 COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)
- 2.2 (コムデギャルソンコムデギャルソン)
- 2.3 COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソン・オムプリュス)
- 2.4 PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コムデギャルソン)
- 2.5 JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS(ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン)
- 2.6 tricot COMME des GARÇONS(トリコ・コムデギャルソン)
- 2.7 COMME des GARÇONS noir Kei Ninomiya(コムデギャルソン・ノアール ケイ ニノミヤ)
- 3 コムデギャルソンの購入方法
- 4 まとめ
コムデギャルソンの歴史
コムデギャルソンは、川久保玲が設立した日本のファッションブランドです。
1969年に創業し、1975年には東京コレクションに参加、1981年にはパリコレデビューと、順調に人気ブランドへと成長しました。
パリコレでは、当時タブーだった黒を用いたコレクションを発表し、ヨウジヤマモトと共に「黒の衝撃」と称されました。
また、華やかなデザインが主流だったのに対し、穴の空いたニットを発表。
「ボロルック」と呼ばれ、海外に衝撃を与えます。
80年代は、ヨウジヤマモト、イッセイミヤケ、そしてコムデギャルソンがファッショントレンドの中心でした。
90年代になり、黒のファッションが一般化すると、コムデギャルソンは赤などのカラフルな色を基調としたコレクションを展開するようになります。
現在では、川久保玲を含めた4人のファッションデザイナーが、20近くのラインを展開しています。
マジョリティに動じないブランド
パリコレクションでの「黒の衝撃」「ボロルック」の発表や、黒の流行を受けてコレクションカラーを変更したことから、コムデギャルソンはマジョリティに動じないブランドだと言えます。
川久保玲の思う美しさを、自由に表現したのがコムデギャルソンなのです。
コムデギャルソンのライン
コムデギャルソンは、ラグジュアリーブランドとしては珍しく、かなり多くのラインを展開しています。
ここでは、代表的な7つのラインを紹介しましょう。
COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)
デザイナー:川久保玲
コムデギャルソンは、最初に設立された、ブランドの中核となるレディースラインです。
コンセプトは「反骨精神」と「見たことないもの」。
ドレスやジャケットの再構築、立体的なカットワークなどを得意とし、ファッションの固定観念をくつがえすデザインを数多く発表しています。
(コムデギャルソンコムデギャルソン)
デザイナー:川久保玲
「コムコム」とも呼ばれ、川久保玲の考えるベーシックスタイルを提案するレディースラインです。
国内生産にこだわり、日本の技術の継承を重視しています。
シャツやイージーパンツなど、リラックススタイルのアイテムも発表しています。
COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソン・オムプリュス)
デザイナー:川久保玲
パリコレに参加する、メンズラインです。
レディース同様、「見たことのないもの」がコンセプト。
フリルやスカートなどを取り入れ、メンズファッションの固定観念をくつがえす試みをしています。
PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コムデギャルソン)
デザイナー:川久保玲
ハートマークのロゴで有名なライン。
「デザインしないこと」がコンセプトです。
他のラインに比べると価格がリーズナブルなこともあり、最も広く流通しています。
コムデギャルソンと言うと、このラインが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS(ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン)
デザイナー:渡辺淳弥
デザイナーであり、コムデギャルソンの副社長でもある、渡辺淳弥が手がけるレディース
ライン。
スチールワイヤーやアルミパイプなど、異色の素材を使い、実験的なファッションを展開します。
ツイードやデニム、パッチワークを取り入れたデザインも多く、トレードマーク的存在となっています。
tricot COMME des GARÇONS(トリコ・コムデギャルソン)
デザイナー:栗原たお
フェミニン、ガーリーな印象のレディースライン。
フランス語で「編み物、ニット」を意味する「トリコ」の名前の通り、ニットを中心に取り扱っています。
数あるコムデギャルソンのライン中でも、インポートの雰囲気を強く感じるラインです。
COMME des GARÇONS noir Kei Ninomiya(コムデギャルソン・ノアール ケイ ニノミヤ)
デザイナー:二宮啓
レディースライン。
チュールやオーガンジーなどの柔らかい素材を使い、奥行きのある黒を表現するのが得意です。
2012年に発足し、他のラインに比べると若いですが、勢いのあるラインです。
コムデギャルソンの購入方法
コムデギャルソンのラインのほとんどが、オンラインでは購入できません。
そのため、コムデギャルソンを購入するには、実店舗に行くのが確実です。
コムデギャルソンの公式オンラインショップと、取り扱っているラインは次の通り。
・BLACK COMME des GARCONS E-SHOP (ブラック コムデギャルソン 公式オンラインストア)
-BLACK COMME des GARÇONS(ブラックコムデギャルソン):黒のアイテムを中心に展開するライン
・CDG
-CDG:2018年に誕生し、若者を中心に人気を集める
・ZOZO VILLA
– COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN(コムデギャルソンジュンヤワタナベマン):渡辺淳弥が手がけるメンズライン
– THE BEATLES COMME des GARÇONS(ビートルズコムデギャルソン):ビートルズとのコラボ
– WALLET COMME des GARÇONS(ウォレットコムデギャルソン):財布
– COMME des GARÇONS parfums(コムデギャルソンパルファム):香水
・Dover Street Market Ginza
– PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コムデギャルソン)
– COMME des GARÇONS SHIRT(コムデギャルソンシャツ):シャツに特化したライン
ほか
リアルで見ることの大切さ
川久保玲は、ファッションをオンラインでなくリアルで見ることにこだわっています。
コムデギャルソンが主に実店舗で販売されているのは、「実際に店舗に行って、着て見て触って感じてほしい」という思いからだそう。
また、新型コロナウイルスの流行で、ほとんどのショーがオンライン開催になった中、コムデギャルソンはリアルショーを続けています。
ここからも、ファッションをリアルで見ることのこだわりが伝わってきますね。
まとめ
コムデギャルソンは、川久保玲が思う美しさを、流行に流されず自由に表現したブランドです。
川久保玲はファッションをリアルで見ることにこだわり、オンライン販売は最小限にとどめています。
彼女の強い信念に共感したファンがいるからこそ、コムデギャルソンは根強い人気を誇っているのかもしれません。
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