Mame Kurogouchi(マメクロゴウチ)の特徴は?職人をリスペクトした服づくり

曲線のデザインが魅力的なMame Kurogouchi。
ドラマ、雑誌などで女優やモデルが着用するのを見て、「素敵!」と思った人も多いのではないでしょうか。

作り手の思いを知ると、さらにブランドの魅力が分かるものです。
今回はMame Kurogouchiの魅力をより深く理解するために、デザイナー・黒河内真衣子の服づくりに注目してみましょう。

Mame Kurogouchiのコンセプトと特徴

Mame Kurogouchiは2010年からスタートした日本のウィメンズブランドです。
国内外で人気のブランドで、2018年にはパリコレデビューを果たしています。

ブランドコンセプトは「女性が現代社会で強く生きるための戦闘服」
女性の身体を美しく見せる曲線的なカッティングに、繊細なレースや刺繍などを施し、ディテールまでこだわったスタイルが人気を呼んでいます。

Mame Kurogouchiのデザインは、デザイナーの黒河内真衣子が旅で感じたもの、美しいと思ったものからインスピレーションを受けています。

アイコンアイテムは、職人が1つ1つ手作業で作るPVCバッグ。
ポリ塩化ビニルを使用したバッグで、デザイナー自身が素材をカッターで切り、編み込んだものが製品化されました。

デザイナー・黒河内真衣子の経歴と服づくり

デザイナー・黒河内真衣子の経歴と服づくり

Mame Kurogouchiのデザイナー・黒河内真衣子は、2006年に三宅一生の三宅デザイン事務所に入社。
「A-POC」の企画を担当し、三宅一生の服づくりの技術や素材について学びました。

2010年に「自分がこれから着たいと思う服を作りたい」という思いから独立し、自身のブランド「mame」を立ち上げます。

2017年には、国内外で知名度のあるファッションデザイナーに送られる「FASHION PRIZE OF TOKYO」を受賞しました。
翌年パリコレに参加したのも、この受賞がきっかけです。

黒河内真衣子の服づくりは素材の開発から始まるため、1つのアイテムが完成するまでかなり時間がかかるそう。
日本の伝統技術を取り入れ、工場や職人と何度も話し合いを重ねるのが特徴です。

これは、三宅一生の服づくりの精神が受け継がれていると考えられます。

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Mame Kurogouchi 2022年春夏コレクション

2022年春夏、黒河内氏の故郷・長野の景色と記憶からインスピレーションを受けたコレクションを発表しました。

コレクションの多くに、春の長野の風景を表す淡いグラデーション染めを使用。
それぞれ異なる素材や技法を組み合わせ、繊細な色が表現されています。

着物の伝統的な染色法「板締め」や、蚊帳を生産する工場が麻で編んだリネン生地を取り入れるなど、職人へのリスペクトを感じられるコレクションです。

話題になったユニクロとのコラボ

話題になったユニクロとのコラボ

Mame Kurogouchiは2021年6月に、ユニクロとのコラボを発表しました。
「下着と洋服の垣根を越えるインナーウェア」をテーマに、新しいアイテムとスタイリングを提案。

たとえば、デコルテを美しく見せるリブセーターから、あえてワイヤレスブラのストラップをのぞかせることで、「ブラジャーは隠すもの」という概念を超えた新しいスタイルを生み出しました。

Mame Kurogouchiとユニクロのコラボは話題になり、11月にはコラボ第二弾が決定しています。

参考URL: Uniqlo and Mame Kurogouchi 2021年 春夏コレクション|UNIQLO

世田谷区・羽根木に直営店

Mame Kurogouchiの国内唯一の直営店が、世田谷区・羽根木にあります。
ブランド創設10年の節目である2020年にオープンしました。

ファッションエリアではない閑静な住宅街に位置するショップですが、多くのMame Kurogouchiファンが足を運んでいるようです。

木造家屋をリノベーションした建物は、Mame Kurogouchiの服づくりと同じく職人技によって作られたもの。

ブランドの魅力を特別な空間で感じたいという人は、羽根木の直営店に行ってみると良いでしょう。

まとめ

Mame Kurogouchiは、三宅一生の服づくりの精神を受け継いだブランドです。
曲線的なカッティングや繊細なディテールなど、女性の身体を美しく見せるための工夫がされています。

黒河内氏の丁寧なものづくりに共感した人は、一度Mame Kurogouchiのアイテムを手に取ってみてください。

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