ファッションビジネス能力検定とは？試験範囲や合格基準を解説

ファッション業界でのビジネススキルが問われる「ファッションビジネス能力検定」。
この記事では、ファッションビジネス能力検定とはどのような試験で、どんな内容を学んでいかなければならないのか、試験の範囲や合格基準などをお伝えしていきます。
ファッションビジネス能力検定には、3級、2級、1級とありますので、それぞれ解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1 ファッションビジネス能力検定の詳細
2 まとめ
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ファッションビジネス能力検定の詳細

ファッションビジネス能力検定とは、ファッション業界におけるマーケティングや生産、物流やマネジメント知識などをはかる試験のことです。

経営者やマネージャーなど、ファッション業界におけるスキルアップにも必須の知識となります。現在ファッション業界で働いていて、さらにキャリアアップをしたい方やこれからファッション業界での就職を考えている方ならファッションビジネス能力検定で得た資格を活かすことができます。

3級～1級まで難易度があり、どの階級も受験資格は設けられていませんが、専門的な知識が求められる検定なので、初めてなら3級からの受験をおすすめします。

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ファッションビジネス能力検定3級

試験は「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目に分かれていて、科目ごとに合格ラインが設けられています。

仮に「ファッションビジネス知識」科目は合格し、「ファッション造形知識」科目が不合格だった場合、「ファッションビジネス知識」科目の合格となり、3級の資格は与えられません。次回以降の試験で3級の科目免除受験を行い、「ファッション造形知識」科目で合格すれば3級の資格を得ることができます。

一般的なビジネスやマーケティングの知識だけで合格にもっていくのは困難なので、しっかりと公式テキストや過去問での対策を行う必要があります。

試験範囲

＜ファッションビジネス知識＞

ファッションビジネスの概要
ファッションビジネスの定義と特性など
ファッション消費と消費者行動
消費者行動とファッション表現など
アパレル産業と小売産業
アパレル産業・ファッション小売産業の概要など
ファッションマーケティング
マーケティングの基礎知識・分類方法など
ファッションマーチャンダイジング
マーチャンダイジングの基礎知識など
ファッション流通
流通、ファッション小売企業の仕組みと業務など
ビジネス基礎知識
会社に関する基礎知識、企業の組織など

＜ファッション造形知識＞

衣服の役割、デザインとは、デザイン画とはなど
ファッションコーディネーション
コーディネーションの基礎知識など
ファッション商品知識
アパレル商品・シルエット・ディテール・サイズの知識など
品質表示
原産国表示、品質マーク、組成表示など

合格基準

ファッションビジネス知識：60％目安
ファッション造形知識：70％目安

受験料

5,500円(税込)
※科目免除受験は3,000円(税込)

ファッションビジネス能力検定2級

2級も3級と同じく「ファッションビジネス知識」を「ファッション造形知識」の2科目に分かれています。3級の内容を元にして、より幅広く専門的な知識を求められますが、出題は公式テキストがベースとなるのでしっかりと対策することで合格が近づきます。

試験範囲

＜ファッションビジネス知識＞

ファッションビジネスの特性
ファッションビジネスの事業特性・変遷・環境変化など
ファッション生活・ファッション消費
ファッション消費行動を形成する要素など
ファッション産業構造
グローバルな視点でとらえたアパレル産業・小売業とSCなど
ファッションマーケティング
アパレル企業・小売業のマーケティングなど
ファッションマーチャンダイジング
アパレルマーチャンダイジングと商品開発など
アパレル生産と物流
アパレル生産管理、品質管理など
ファッション流通
アパレル流通戦略など
販売管理とプロモーション
単独店舗運営、販売スタッフの管理など
キャリアプラン
ファッション業界の職業別業務内容など
ビジネス基礎知識
マネジメント・IT基礎知識など

＜ファッション造形知識＞

ファッション文化・デザイン文化
デザインの文化・コンテンポラリーデザインの世界（ファッション含）など
ファッション・コーディネーション
アパレル企業のスタイリング計画など
ファッション商品知識
アパレルの商品部門・服種・アイテムの知識など
ファッション・デザイン
アパレルデザイン提案の理解・ファブリケーションなど
パターンメーキング
パターンメーカー実務に関する基礎知識など
ファッション・エンジニアリング
アパレル生産工程の知識など
関連用語
ファッションビジネスに関する法律関連用語など

合格基準

ファッションビジネス知識：60％目安
ファッション造形知識：70％目安

受験料

6,000円(税込)
※科目免除受験は3,000円(税込)

ファッションビジネス能力検定1級

1級も科目別となっており、「マーケティング戦略」「マーチャンダイジング戦略」、「流通戦略」、「マネジメント知識」「ファッションビジネス知識」の5科目構成です。

専門学校で2年以上、アパレル企業で5～6年の実務経験を積んだレベルと同等に設定されており、相当の知識や技術量が必要とされるため、3級、2級をベースにしたより専門的で高度なマネジメントやマーケティング、ビジネスの知識を学習する必要があります。

1科目1時間の試験で、問題数も多く時間がタイトなので、過去問で内容はもちろん、時間配分の対策もしておくことも大切です。

試験範囲

＜マーケティング戦略＞

マーケティング理論、マーケティングリサーチなど
ファッションメーカーやインポーターのマーケティング戦略など
ファッション専門店のマーケティング戦略など
大型店やSC、無店舗販売企業のマーケティング戦略など
新業態開発、業態革新、全社的マーケティング、グローバルマーケティングなど

＜マーチャンダイジング戦略＞

ファッションMD理論、ファッション情報の収集・分析、新ブランドのMD、既存ブランドのMD再構築など
ファッションメーカーブランドのMD、デザイン戦略、インポーターのMD戦略など
アパレルメーカーの素材調達・生産管理、テキスタイル企業のMDなど
小売店舗のMD・バイイング、無店舗販売企業のMDなど
VMD、ファッション店舗知識、商空間開発、ゾーニング、ディスプレイ知識など

＜流通戦略＞

アパレル企業の流通戦略、アパレル営業活動など
出店戦略、多店舗化戦略など
アパレル企業、ファッションリテーラーのプロモーション戦略など
製造業、アパレル企業、小売業のロジスティクス戦略、SCMなど
ネット販売企業の流通戦略、異業種ミックスの流通など

＜マネジメント知識＞

会計、財務など
企業経営の基礎知識、オペレーション戦略、予算、知的財産権など
人事管理、労務管理など
情報管理、IT活用、発想法など
事業計画（ショップ事業計画、ブランド事業計画）など

ファッションビジネス知識

日本経済とファッション産業、ファッション消費など
ファッション産業構造、ファッションビジネスの変遷など
ファッション商品知識、ファッションスタイリング知識など
素材知識、色彩知識、柄の知識、生産技術知識、サイズ知識など
ファッション史（レディス、メンズ）、ファッションとデザインの文化など

合格基準

全科目60％前後

受験料

12,000円(税込)
※科目受験は1科目4,000円(税込)

まとめ

ファッション分野に特化したマーケティングやマネジメント、ビジネスの知識が必要とされる「ファッションビジネス能力検定」。専門性と難易度の高い資格なので、アパレル業界はもちろん、他業種でもビジネス知識を活かすことができます。

ファッションビジネス能力検定に興味のある方は、ぜひ公式テキストや問題集をペラペラとめくって、内容に目を通してみてください。

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— エスモードジャポン (@ESMODJAPON) July 30, 2017

引用URL

http://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html
http://www.fashion-edu.jp/bis/FB-ja.pdf

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