パターンメーキング技術検定とは
パターンメーキング技術検定とは、ファッション造形に対する知識や技能をはかる試験のこと。主にパタンナーになりたい学生の方やパタンナーとして仕事に従事している方が、就職やスキルアップのために受検する専門的な検定です。
この記事では、パターンメーキング技術検定とはどのような内容なのか、試験内容や試験時間、合格基準、受験料などを詳しく解説しますので、パターンメーキング技術検定を受けようと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
パターンメーキング技術検定とは?
そもそもパターンメーキングとは、デザイナーのデッサンを立体的にするため型紙におこす作業のことを指します。平面のデザイン画を立体的にして現実の服に近づけるためのとても重要な作業ですが、その作業を専門的に行うのがパタンナー(パターンメーカー)と呼ばれる職業の方たちです。
パタンナーになるには専門的な知識と技術が必要とされるため、未経験や知識のない方の求人はとても少ないのが現状で、一般的には専門学校に入り知識を身に着けてから就職活動を行います。
そしてパタンナーとしての就職活動の際、持っていると有利とされるのがパターンメーキング技術検定の資格です。一番難易度の易しい3級でも、パターンメーキングに関する基礎的な知識を持っている方を対象にしているため、より専門的な知識と技能が求められる内容となっています。
階級ごとに難易度や試験内容などの詳細をお伝えしていきましょう。
パタンナーを目指すならESMOD JAPONがおすすめ。
ESMOD JAPONは、パリに創設された世界最古のファッション専門教育機関の日本校です。
世界で通用するデザイナー・パタンナーを未経験からでも目指せる総合コースや、世界で通用するクリエイターになるための知識と技術とバチェラー(学士)を身に付ける「フランス国立工芸院バチェラーコース」など、目的にあわせたコース選択ができます。
まずは一度、ESMOD JAPONのコース紹介をチェックしてみてください。
パターンメーキング技術検定3級の詳細
パターンメーキング技術検定は、筆記と実技の2つの試験が行われます。どちらか片方のみ合格の場合は「科目合格」となり、両方合格して3級の資格を得られます。
筆記試験では、パターンメーキングの用語や採寸など基礎知識の他にも、ファッション業界そのものに関する知識なども総括的に出題されます。
実技試験では、フラットパターンメーキングかドレーピングどちらかの方法を選んで問題に基づくパターンを作ります。
筆記と実技、どちらの対策も必要で学習には時間もかかるため、対策期間をしっかりと儲けましょう。
試験時間
筆記:60分
実技:210分
試験内容
試験内容について、さらに詳しく見ていきます。
- <筆記>
-
マークシート方式100問
ファッション業界、特にアパレル企業に関する知識やパターンメーキングの用語、基本寸法などのファッション業界で活躍するための基礎的な知識に関する出題です。
- <実技>
- フラットパターンメーキングまたはドレーピングのいずれかの方法を選び、出題テーマに基づくパターンを完成させます。ブラウスが主に出題されています。
合格基準
筆記試験・実技試験ともに、60%の得点を目安に合格とします。
※筆記試験・実技試験の両方に合格して「級合格」、筆記試験・実技試験どちらかのみ合格した場合は「科目合格」となります。
受験料
12,000円(税込)
パターンメーキング技術検定2級の詳細
2級も3級と同じく筆記と実技に分かれています。異なるポイントは筆記試験が「理論」と「製図」の2種類になっていることです。CADや縫製仕様書など実践的な知識に加え、実技補助としての製図問題が出題されます。
実技は3級と条件は変わりませんが、ジャケットなどのより複雑な問題になるので、技術的なスキルアップも必要です。
試験時間
筆記:200分
実技:210分
試験内容
- <筆記>
-
- 理論: マークシート方式100問
アパレル企業におけるパターンメーキング、グレーディング、マーキングさらにアパレルCADや縫製仕様書などの書類関係、素材とパターン、サンプルチェックまでのパターンメーカーとして必要な知識に関する出題です。 - 製図
実技試験の補助的な内容として1/2の縮尺パターン、あるいは実寸パターンを使用して行います。ファーストパターンメーキング、工業用パターンメーキング、グレーディングなどが出題されます。
- 理論: マークシート方式100問
- <実技>
- フラットパターンメーキングまたはドレーピングのいずれかを選択し、出題テーマに基づくパターンを完成させます。ジャケットが主に出題されています。
合格基準
筆記試験・実技試験ともに、60%の得点を目安に合格とします。
※筆記試験・実技試験の両方に合格して「級合格」、筆記試験・実技試験どちらかのみ合格した場合は「科目合格」となります。
受験料
13,000円(税込)
簡単!BIGスウェットを作ろう!
生地の端をロックミシンで始末します。前身頃と後ろ身頃を縫い合わせて❣️#エスモード #esmod #ビッグシルエット #ビッグスウェット #パターン pic.twitter.com/DgHzpWXf0d— エスモードジャポン (@ESMODJAPON) March 31, 2018
パターンメーキング技術検定1級の詳細
1級の試験は筆記がなく、実技のみとなります。問題にそって自由にパターンメーキングしていく、技術と実力が問われる内容です。パターンメーキングの実務経験を5~6年積んでいるベテランの方を対象とした試験のため、パタンナーとして転職やキャリアアップなどをはかりたい方に適した内容となっています。
試験時間
6時間
試験内容
課題のデザインと素材などの条件に合わせて自由な方法でパターンメーキングし、シーチングと工業用パターン、縫製仕様書を作成して提出します。
受験料
17,000円(税込、シーチング・パターン用紙・肩パッド代含む)
まとめ
パターンメーキング技術検定とは、パタンナーとしての知識や技能をはかる試験です。ファッションや服飾業界でパタンナーとして活躍したい方のための、専門的で高度な内容が問われる試験となります。
この記事で、パターンメーキング技術検定とはどんな内容で階級ごとにどう難易度が変わるのかなどを把握して、実戦でのスキルを積んで合格を目指してください。
引用URL
http://www.fashion-edu.jp/pt/pt.html
http://www.fashion-edu.jp/pt/PM2019s.pdf
この記事を執筆したエスモードなら就職率は約90%以上!
エスモードでは毎年卒業生全員が、デザイナー・パタンナーなどの専門職で就職しています。
デザイナー、パタンナーを育成する総合学科では、各学生を理想のキャリアに導くカリキュラムが組まれています。このカリキュラムの実践を通して、流れの激しいファッション産業界で即戦力として通用する人材を育成することで、他の追随を許さない圧倒的な就職実績を誇っています。ご興味がある方はぜひ下記リンクをご確認くださいませ。
中央校