カラーコーディネーター検定とは

カラー

カラーコーディネート検定とは、東京商工会議所が主催している公的資格の試験のひとつで、色の基礎知識からビジネスで応用できる実践的な知識をはかる試験のことを指します。

アパレルや美容業界はもちろん、広告や小売、建築や製造業など幅広い分野で色彩の知識を活かせるため、社会人受験者が多いことも特徴です。

この記事ではカラーコーディネーター検定とはどんな内容が出題されるのか、試験の詳細をお伝えします。
 

カラーコーディネーター検定とは?

カラー表同じ「色」に関する検定で「色彩検定」がありますが、こちらは文部科学省が主催しており、色そのものにフォーカスした学術的な内容が中心となります。

それに対してカラーコーディネーター検定は、色が人や生活とどう関わるのかに焦点を置き、歴史や文化、理論や見え方を始め、ファッションとビジネスの内容が中心です。

そのため、カラーコーディネーター検定はより実践的で仕事にも応用しやすいことが特徴とも言えます。

カラーコーディネーターには3つの難易度がある

勉強している女性カラーコーディネーター検定は、3級、2級、1級と3つの難易度に分かれています。
それぞれの試験の内容や詳細などを詳しくみていきましょう。

3級

3級は色に関する基本的な知識が中心となるため、学生時代に美術が苦手だった方や、洋服を着るときどう色を組み合わせていいのかまったくわからない方でも、イチから色彩の知識を身に着けられます。

2019年度第46回の合格率は72.3%で、受験者3,091人中2,236人が合格しています。基礎的な知識が多いため、公式テキストと過去問をしっかりと対策することで、色彩に関する知識をもっていなくても十分合格が狙えます。

試験形式

マークシート方式

試験内容

  1. 色の性質
  2. 色と心理
  3. 色を表し、伝える方法
  4. 配色と色彩調和
  5. 光から生まれる色
  6. 色が見える仕組み
  7. 色の測定
  8. 混色と色再現
  9. 色と文化

合格ライン

100点満点で70点以上をもって合格

受験料

5,340円(税込)

2級

2級は3級の基礎を踏まえて、色の歴史や文化、色の見え方や実際に街中でどう色彩が利用されているかを深く掘り下げる内容となります。

2019年度46階では2級の合格率は54.0%と約半数になることを考えると、3級よりもぐっと難易度が上がることが想定されるため、3級レベルの知識をもっていて、さらにキャリアアップをはかりたい方などの受検をおすすめします。

試験形式

マークシート方式

試験内容

  1. カラーコーディネーションの意義
    • カラーコーディネーションの際に考慮すべき基礎事項

     

  2. 色彩の歴史的展望と現状
    • 近現代のデザインとカラーの歴史
    • 色彩の文化史
    • 自然界と身近な色彩的特徴

     

  3. 生活者の視点からの色彩
    • 色の見えに影響を与える要因
    • 色の見え方の多様性とカラーユニバーサルデザイン
    • 照明の特性の測定
    • 色彩と照明
    • 色彩の法的規制

     

  4. 生産者の視点からの色彩
    • 色材の基礎
    • 色の測定と表示
    • 色の差の測定と表示
    • 流行現象の理論と色彩の流行
    • 色彩の品質管理

     

  5. カラーコーディネーターの視点
    • 色彩の現状把握の目的と調査方法
    • 心を測る――心理測定法
    • 色彩を伝えるための情報の流れとその変換
    • 色彩の心理的効果
    • カラーコーディネーションと配色
    • カラーコーディネーションの実例

合格ライン

100点満点で70点以上をもって合格。

受験料

7,480円(税込)

1級

1級では3級・2級で学習した内容からさらに踏み込んで、ファッション・商品・環境の3分野で「色」を実際に活かすための高度で専門的な知識が出題されます。

2018年度の1級合格率は37.1%とかなりの難易度の高さが伺えます。ファッションや建築業、商品企画や製造などに携わる方や、色に関するプロフェッショナルを目指す方の受検が適しています。

試験形式

マークシート方式および論述方式

試験内容

第1分野「ファッション色彩」
  1. ファッションカラ-の定義と重要性
  2. 身体色の特徴
  3. ファッションと色彩文化
  4. ファッション&メ-キャップの色彩と配色
  5. ファッションカラ-の品質管理
  6. ファッションカラ-の調査と手法
  7. 流行色の意義と変遷
  8. ファッションビジネスのカラ-コ-ディネ-タ-の役割
  9. ファッションビジネスにおける色彩計画の実際
  10. 化粧品メ-カ-のマ-チャンダイジングと色彩計画
  11. 衣服と化粧のカラ-コ-ディネ-ト
  12. ファッションカラ-の色彩調和
第2分野「商品色彩」
  1. 経営と色彩
  2. 経営に色彩を活かすための諸デ-タの整備
  3. 商品の色彩計画のための理論と実践
  4. 色彩の材料および技術の開発動向
  5. 商品・インテリアの色彩計画
第3分野「環境色彩」
  1. 環境色彩とカラ-コ-ディネ-ション
  2. カラ-コ-ディネ-ションの方法とそのプロセス
  3. 建築計画
  4. 環境計画
  5. カラ-コ-ディネ-ションのための材料知識
  6. 環境色彩の基礎知識

合格ライン

100点満点で70点以上をもって合格

受験料

9,620円(税込)

まとめ

カラーコーディネーター検定とは、色と人や生活の結びつきを前提に、ビジネスなどで実践的に応用できる知識をはかる試験です。

企業でも実務的に使える内容なので、興味のある方はぜひこの記事カラーコーディネーター検定とはどんなものなのかを把握して、検定に挑んでみてください。

参考URL

https://www.aft.or.jp/feature/index.html

引用URL

https://www.kentei.org/color/testinfo.html
https://www.kentei.org/color/

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