シーチングとは?生地の特徴やお手入れ方法を解説
裁縫しやすく、使い勝手の良いシーチング生地は、ソーイング初心者さんにおすすめ!
ただし、取り扱いやお手入れ方法には、いくつか注意点もあります。
今回はシーチング生地について、特徴や注意点、お手入れの方法、仕立てるのにおすすめのアイテムなどをご紹介します。
目次
シーチングとは
シーチングとは、生地の織り方の名前であり、「平織り」と呼ばれる織り方の種類の1つです。
完成した生地自体を指すこともあります。
語源はシーツからきていて、今は厚手の生地もありますが、元々は敷布用に作られた薄地の生地でした。
シーチング生地の多くは綿100%で作られていますが、中にはリネン製のものもあります。
平織りとは
平織りとは、経糸と緯糸を1本ずつ交互に交差させて織る技法で、頑丈で摩擦にも強い、最も多く使われる織り方です。
平織りには6種類あり、シーチングの他に、オックスフォード、シャンブレー、ブロードクロス、ウェザークロス、キャンバスと呼ばれる織り方があります。
シーチング生地の特徴
シーチング生地の特徴を、メリット・デメリットに分けてご紹介します。
メリットとなる特徴
メリットとも言えるシーチングの特徴は、4つあります。
通気性が良い、裁縫しやすい、生地の価格が安い、色柄が豊富という点です。
織り目が粗く、太番手の糸でざっくりと織られているシーチングは、通気性に優れています。
また、縫い目の荒さから、切る、縫うなどの裁縫作業がしやすいため、作品づくりがしやすいというメリットも。
さらに、他の綿素材の生地に比べて価格が安く、色柄が豊富であるのもシーチングの魅力です。
デメリットとなる特徴
デメリットとも言えるシーチングの特徴は、2つあります。
シワになりやすい、肌触りがややザラザラしているという点です。
シーチング生地はシワになりやすく、特に洗濯したあとはしわが強く出るため、アイロンがけが必要。
また、太番手の糸で織られていることから、表面が粗くザラつきのある肌触りであることもデメリットの1つです。
肌に直接触れる服や、肌がデリケートな子供の服を、シーチング生地で仕立てるのは避けた方がいいでしょう。
取り扱い注意点とお手入れ方法
シーチングの生地を取り扱ううえで、気をつけることが3つあります。
注意点を解説しつつ、おすすめのお手入れ方法をご紹介します。
強く引っ張らない
1つ目の注意点は、強い力で引っ張らないということです。
特に生地が薄い場合、強く引っ張ると変形してしまったり破れてしまったりする恐れがあります。
平織りで織られた生地は比較的丈夫ですが、薄手のシーチング生地は注意が必要です。
水通しをする
2つ目の注意点は、生地を買ったら必ず水通しをすることです。
綿やリネンの素材が多いシーチング生地は、洗濯することによって縮みやすい性質があります。
洋服を仕立てた後に、洗濯で縮んでしまったらイヤですよね。
それを防ぐためにも、生地を買ったらまずは水通しをして、あらかじめ生地を縮ませておきましょう。
洗濯機を使って水通しをする際は、摩擦防止のためネットに入れることをおすすめします。
乾燥時は直射日光を避ける
3つ目の注意点は、干す時に直射日光に当てないことです。
乾燥させる時に直射日光に当てると日焼けする恐れがあるため、避けましょう。
風通しの良い場所で陰干しをするか、乾燥機の使用が可能なので、乾燥機で乾かすのがおすすめです。
ただし、乾燥機使用後はシワが強く出るため、アイロン掛けが面倒な方は避けてください。
おすすめの活用アイテム
シーチング生地で仕立てるのにおすすめのアイテムや活用方法を紹介します。
シーチングの特徴を活かすのであれば、以下の3パターンがおすすめです。
寝具全般
シーチングの語源ともなったシーツや、布団カバー、枕カバーなどの寝具全般はおすすめの活用アイテム。
メリットの1つである、通気性の良さを活かすことができます。
エコバッグ・小物入れ
薄手のシーチング生地で仕立てるなら、エコバッグや小物入れもおすすめのアイテム。
生地が薄く軽いので、持ち運びするアイテムを作るのに最適です。
試作品の使用におすすめ
裁縫しやすく、手頃な値段で手に入れやすいシーチング生地は、試作品や作品作りの練習に使うのもおすすめです。
ソーイング初心者の方や、難しい作品にチャレンジしたい方は、シーチング生地で練習してみてはいかがでしょうか。
低価格なので、失敗しても大きな痛手にはならないでしょう。
まとめ
裁縫のしやすいシーチングは、注意点に気をつければとても扱いやすい生地です。
シーチングの特徴を理解して上手に活用しましょう。
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