ファッション(アパレル)繊維開発の仕事とは

ファッション業界で仕事をしたいと考える人の中には、繊維などの素材を開発に関わる職業に注目している人もいるのではないでしょうか。
日々さまざまな用途に合わせた繊維やテキスタイルなどの素材が開発されており、ファッションなど多くの分野で取り入れられていることから、繊維などの素材に関心を持つ人々も増えてきています。
そこで今回はファッション業界の中でも、スタートに当たる立ち位置である繊維開発の仕事について、さまざまな視点でご紹介します。

ファッション(アパレル)における繊維開発とは

ファッション(アパレル)における繊維開発とはそれでは、はじめにファッション(アパレル)における繊維開発とはどのようなものか、見ていきましょう。
繊維などの素材開発の仕事は、ファッション(アパレル)の中でもスタートに当たる立ち位置に属しています。
その理由は、新たな化学繊維や天然繊維から派生させた繊維などの素材を開発し、卸売業やアパレルメーカー、アパレル商社などに販売を行うという形で提供していくことがスタートとなるからです。
さらに、近年は繊維開発の仕事を携わっている人々は、著名のファッションデザイナーやアパレルメーカー、アパレル商社、スポーツメーカーなどと共同開発を行なっていくというケースも見られます。
なので、日々多くの繊維などの素材がどのようにすればできるのか、さらに繊維などへの加工はどうすればいいのか、研究しながら開発が進められているのか、そしてどのような繊維が多く手に取ってもらえるのかをマーケティングしながら進められています。

以上のことから、繊維開発の仕事に携わる人々がいなければ、多くのアパレル商品は生まれないどころか、ファッション(アパレル)業界の仕事は始まらないと言えるのです。

繊維開発の種類

そしてファッション(アパレル)業界の繊維開発は大きく「繊維素材」と「テキスタイル」と2つの分野に分けられます。
開発しているものも異なりますが、開発の幅の広さも異なっています。
なので、ここで一度どのようなものかを確認しておきましょう。

繊維素材

まず一つ目は繊維素材です。
繊維素材は繊維や糸などの素材を開発していることから、取り扱っているものも天然繊維や化学繊維などの繊維、そしていずれを用いて開発された糸がメインとなります。
そして糸などの繊維素材を取り扱っているメーカーの多くは、繊維や糸を用いた製品や、次に挙げられるテキスタイルの開発も積極的に行なっています。

テキスタイル

そして二つ目はテキスタイルです。
テキスタイルは繊維や糸を用いて作られた織物や編物の開発をしており、取り扱っているものもさまざまな加工を経て開発された織物や編物などが挙げられます。
そして、織物や編物のテキスタイルを開発しているメーカーはアパレルメーカー、アパレル商社、スポーツメーカーなどでテキスタイルの開発などの提案を行い、共同開発を行なっていけるように進めているところも多く見られます。

以上のように、繊維開発は大きく「繊維素材」と「テキスタイル」の分野に分かれています。
そのため、繊維開発に関わっていきたいと考えたときは「繊維素材」か「テキスタイル」か、どちらの開発に関わっていきたいのかをあらかじめ決めておくと良いでしょう。

繊維開発の仕事ができる職種とは

繊維開発がどのような立場であり、繊維開発の分野は大きく「繊維素材」、「テキスタイル」と2つの分野があると見えてきたところで、仕事として関わることができる職種について見ていきたいと思います。
まず、繊維開発の分野問わず仕事として関わることができる職業としてプロダクトマネージャーと生産管理の二つが挙げられます。
プロダクトマネージャーは繊維などの素材や、織物や編物などのテキスタイルへの知識も豊富であることから、繊維開発の分野では重宝される存在です。
そのため、顧客へのさまざまな提案やヒアリングを行なうことはもちろん、さらに繊維や糸、テキスタイルなどの開発で多くの案を提案するなど、多くの仕事ができます。
生産管理は実際に繊維や糸、テキスタイルの量産が決まったときに生産するまでのスケジュールや工場への指示などさまざまな対応を行なっていくこととなります。
そして、テキスタイルの分野の仕事で活躍できるのがテキスタイルデザイナーです。
テキスタイルデザイナーはテキスタイルの知識を豊富に持っていることから、プロダクトマネージャーと同じく、多くの案を提案しながら新たなテキスタイルのデザインなどを行なえます。

ファッション(アパレル)の繊維開発の将来性とは

ファッション(アパレル)の繊維開発の将来性とはファッション(アパレル)業界のスタートに立ち続けている繊維開発は、多くのアパレル商品が開発されるとともにさらなる需要が期待されています。
多くの繊維などの素材が開発されていくことによって、今までになかった素材感を用いて新たなデザインが生み出される可能性があることが理由として挙げられます。
そのため、日々多くのファッションデザイナーやアパレルメーカーなどが、新たな繊維で作られた織物や編物を探し求め、なかった場合は共同開発をという流れを汲んでいます。
そして、さらにファッション(アパレル)の繊維開発が注目されている要因として、スポーツの分野が挙げられます。
多くのスポーツ選手が身にまとっているスポーツウェアなのか、その観点から繊維に関心を持つ人々も増えてきています。
なので、ファッション(アパレル)の繊維開発は多くの分野で新たな繊維やテキスタイルを求める人々の声が有る限り、多くの仕事に関わることができるといえるでしょう。

まとめ

ここまで、ファッション(アパレル)における繊維開発がどのようなものなのか、多くの観点から解説していきました。
繊維開発がどんな役割を果たし、開発の分野はどんな種類があり、それぞれで活躍できる仕事はどんなものがあるのか、そして先々の将来性などが見えてきたと思います。
日々多くのファッションを楽しむためにアパレル商品を手に取る中、着用するシーンによって多くの素材感が求められることから、繊維開発をしていくためには多くの知識を持っていることが欠かせません。
ファッション(アパレル)業界の中でもスタートラインに立ち地付、多くの繊維などの素材を開発し続ける繊維開発の立場で勤めていけるように、まずはファッション(アパレル)の知識を身につけに、専門学校や大学、短大などに踏み込んでみてはいかがでしょうか。

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