ファッションコーディネーターになるには
アパレル業界を目指す人の中には、「ファッションコーディネーター」という職業を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ファッションコーディネーターは百貨店などの売場や、展示会場などさまざまな場で、顧客にファッションコーディネートの提案や、アイテムの使い方などをアドバイスする仕事です。
しかしファッションコーディネーターはどのような仕事なのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はファッションコーディネーターを目指そうとお考えの方に、ファッションコーディネーターとはどのような仕事をしているのかをはじめ、さまざまな視点からお話しします。
目次
ファッションコーディネーターになるための方法
まず、ファッションコーディネーターになるための方法としては、ファッションに関する知識はもちろん、どのような流行が流行っているのか、その人がどのようなファッションが似合うのかを見極める分析する力や提案する力を磨いていく必要があります。
ファッションに関する知識はファッション系の専門学校内のビジネス科やスタイリスト科、もしくは家政科の大学・短期大学に通うことで、分析力と提案力は就職後に販売員として実績を積み、分析力と提案力を磨く必要があります。
したがって、ファッションコーディネーターになる方法でまず挙げられることはファッション系の専門学校や家政科の大学、短期大学に通った上で就職する、現場で働きながらスキルを磨いていくことが一般的といえます。
ファッションコーディネーターを目指すならESMOD JAPONがおすすめ。
ESMOD JAPONは、パリに創設された世界最古のファッション専門教育機関の日本校です。
世界で通用するデザイナー・パタンナーを未経験からでも目指せる総合コースや、世界で通用するクリエイターになるための知識と技術とバチェラー(学士)を身に付ける「フランス国立工芸院バチェラーコース」など、ファッションセンスを磨くことができます。
まずは一度、ESMOD JAPONのコース紹介をチェックしてみてください。
ファッションコーディネーターの仕事
仕事内容
ファッションコーディネーターの勤務先はアパレルメーカーや百貨店、ファッション専門店などが挙げられます。
まず、多くの人が思い浮かべるであろう百貨店やファッション専門店など、小売店勤務の場合は接客のほかに、ブランドのイメージに合わせて店舗の商品をディスプレイ、店舗全体の雰囲気のコーディネートを行っていきます。
また、所属がデザイン部門の場合はブランドのイメージに沿ったデザイナーに提案する、マーケティング部門の場合は市場リサーチを通して販促に貢献する、営業部門の場合は小売店への提案をするといったように、多彩な働き方をすることができます。
ファッションコーディネーターの勤務状況
ファッションコーディネーターの勤務状況ですが、勤務先によって異なります。
まず、アパレルメーカーの本社などの企業に勤務している場合、平日の朝9時前後から夕方18時前後まで、土日祝日が休日という勤務形態が多く、休日出勤も特別なイベントがない限りはないでしょう。
そして、百貨店やファッション専門店などの小売店に勤務している場合は、大規模小売店であれば朝10時~11時に開店し、夜19時~20時に閉店、その時間内から早番、遅番の2交代のシフト勤務制の勤務が一般的です。
また、休日は店舗の営業日に合わせるため、平日に休日が来ることも多く見られます。
そのため、企業の場合と小売店の場合で勤務時間が異なるということを念頭に入れておきましょう。
ファッションコーディネーターの収入
多彩な現場で働くことができるファッションコーディネーターの収入は、年齢や経験年数によって変わっていきます。
ファッションコーディネーターも専門的な知識を要する仕事なので、一般的な企業と同様に勤続年数が上がるにつれ昇給する傾向です。
新卒や未経験などの新人は288万円から320万円ですが、ファッション業界内で経験を多く積んでいけば、年収450万円前後から500万円といったようにステップアップも実現可能です。
ファッションコーディネーターに必要なスキル
まずファッションコーディネーターは顧客をはじめ、デザイナーや企画、マーケティング部門などの社内の人に商品や素材の知識、色彩、模様の知識や、加工や染色などの技術を提案するため、「コミュニケーション能力」と「提案力」、「ファッションの知識」が必須となります。
そして、先々のトレンドを見極めるための「観察力」、ファッションの組み合わせや、アクセサリー使いなどの「アイデアが思い浮かぶこと」、より仕事を進めやすくなるので、スキルとして取り入れていきましょう。
ファッションコーディネーターに関する資格
ファッションコーディネーターで働くにあたり、役立つとされている資格の代表的なものとして、「ファッション販売能力検定」と「ファッションビジネス能力検定」「カラーコーディネーター検定」、そして「服飾インストラクター」の4種類が挙げられます。
ファッション販売能力検定
ファッション販売能力検定とは、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催しているファッションの商品販売の仕事に関する内容を問われる検定です。
検定の内容はファッション販売において必要とされる商品の知識をはじめ、販売や接客に関する基本的な知識で、2級と3級はショップスタッフ向け、1級は運営や店舗のマネジメント向けの内容となっています。
したがって、販売や接客の基本知識に加え、販売に必要な商品の知識をファッションコーディネーターとして働くときに担うことができる資格と言えます。
ファッションビジネス能力検定
ファッションビジネス能力検定とは、日本ファッション教育振興協会が主催で行っているファッションビジネスの知識や技術などの内容が問われる検定です。
検定の内容はファッション商品の企画や、生産、流通などのファッションにおける全ての工程に関する知識や最近のファッションの流行や事象、1級を受験するときは経営、マーケティングの知識も加わります。
ファッションコーディネーターとしては知識に加え、観察力も身につけることができる資格です。
カラーコーディネーター検定
カラーコーディネーター検定は東京商工会議所が主催で行っている色に関する知識や技術が問われる検定試験です。
検定の内容は学術的、工業的な分野と、プロダクトカラーや環境色彩系に強い実務的な内容となっています。
さらに1級を受験するときは、ファッション、商品、環境の3分野に分かれているため、より専門的な知識が問われます。
ファッションコーディネーターとしてはコーディネートなどの情報を提供することができます。
服飾インストラクター
服飾インストラクターは日本インストラクター技術協会が主催している、ファッションに関する専門知識やコーディネートに関する知識が問われる資格です。
検定の内容は色の使い方やコーディネート法、服飾デザインやシルエットやファッションジャンル、時代ごとの流行、素材や柄などの使い方など幅広い内容となっています。
服飾インストラクターの資格取得をすることで、ファッションコーディネーターの仕事内で顧客や社内で商品のコンセプトを決めるときなどに力を発揮できます。
ファッションコーディネーターの現状と将来について
ファッション産業は伸び悩んでいる状況が未だ続いていることに加え、ファッションコーディネーターは経験や実績が重視される職業です。
ファッション業界全体の潮流を考えると、ファッションコーディネーターでもさまざまな方向性で活躍できる人材が求められることが想定されます。
アパレルメーカーの本社などの企業での勤務の場合は、営業力やマーケティング力を、小売店などの店舗での勤務の場合は、イベントの企画や買い付けの指示、経営面への目配り、そして取引先との交渉力が求められます。
そのため、ファッションの知識に加え以上のスキルを兼ね備えたファッションコーディネーターを目指していくことが、将来へとつながるでしょう。
まとめ
ファッションコーディネーターは百貨店や専門店などの売場や、展示会場などのさまざまな場で、ファッションコーディネートの提案や、アイテムの使い方などをアドバイスしていく仕事です。
販売員として、もしくはアパレルメーカーの本社などの企業内で経験を積み、ファッションコーディネーターとして多くの提案していくことで、アパレル業界を超え、顧客の人々にとってファッションコーディネートに対する考え方を変えることができるでしょう。
ファッションコーディネーターを目指している方は、ファッションの専門知識や技術を専門学校や大学、短期大学などで学んでみることも検討してはいかがでしょうか。
この記事を執筆したエスモードなら就職率は約90%以上!
エスモードでは毎年卒業生全員が、デザイナー・パタンナーなどの専門職で就職しています。
デザイナー、パタンナーを育成する総合学科では、各学生を理想のキャリアに導くカリキュラムが組まれています。このカリキュラムの実践を通して、流れの激しいファッション産業界で即戦力として通用する人材を育成することで、他の追随を許さない圧倒的な就職実績を誇っています。ご興味がある方はぜひ下記リンクをご確認くださいませ。
中央校