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ALUMNI
活躍する卒業生
古田泰子
Yasuko FurutaTOGAエスモード東京校からパリ校に編入。1997年TOGA(トーガ)をスタート。1999年展示会形式でコレクションを発表。2006年よりパリコレクションに参加。2007年フランス国立モード芸術開発協会ANDAM賞、2009年毎日ファッション大賞受賞、国内外から高い評価を得る。2014年よりTOGA発表の場をパリからロンドンに移す。
エスモードを選んだ理由
大きすぎない学校の規模と建物などの雰囲気が良かったことです。それと、他校と比較して、ある学校は私にとっては派手すぎ、ある学校は地味すぎました。エスモードは外国人の先生が自然にそこにいる感じにも刺激を受けて。日本のファッション専門学校は、洋裁学校からはじまった学校が多いので、エスモードと他校では自然と校風も異なりますね。当時の絶対的なモードの図式は「メインストリーム対アンダーグラウンド」でした。そういうつきあいの中で、ヴィヴィアン・ウエストウッドの文化的な背景を知ったり、それまで見たこともないような服が並んでいるコム デ ギャルソンの直営店を見にいったり。だから、モードとは真逆の、単に綺麗なモノを作るんじゃなくて、なにかを壊すタイプの服に興味があったということはありました。
エスモードの学生生活
エスモードの学生は想像以上にみんな個性的でした。だから、すぐに友だちができなかった記憶があります。いま考えればひとりひとりがとんがってた。とんがりキッズの集合体が、時間をかけてかけがえのない友だちに変わっていきました。長いつきあいの友だちもいます。あんなに多くの時間を費やして洋服のことだけ考える時間が持てるのは学生の特権ですよね。エスモード時代にその自由な時間を充分に味わいました。パリ校留学時代は、ちょうど川久保玲さんと山本耀司さんの全盛期でしたから情熱的にショー会場に潜り込んでいました。見たこともないシルエットに驚かされました。だから学校でも日本人は別格的に待遇が良かったのを覚えています。川久保さんや耀司さんだけでなく、高田賢三さんや三宅一生さんといった先駆者たちのおかげですね。
卒業後と今後のビジョン
TOGAをはじめたときからインターナショナルブランドとしてやりたい気持ちがありましたし、やったことへのリアクションが必ずある海外は、やりがいもあります。ヨーロッパではいまでも、日本人が作る服には日本というルーツを求められるところがあります。エスモード パリ校に学んで良かったのは、そこなのです。日本にいたら考えなかった自分自身のアイデンティティを確認する必要に迫られました。パリは移民の多い場所ですから、いろんな人種の人々が混ざって生きています。その中にいて自分は日本人なんだと認識する訓練は、エスモード時代に身につけたと思います。