ショップスタッフになるには
アパレルショップに洋服を買いに行くと、スタッフの方に声をかけられるということがよくありますよね。
彼らはショップスタッフと呼ばれ、ファッションに関しての豊富な知識を駆使してお客さんの洋服選びをサポートしています。
スタイリッシュに働くショップスタッフの仕事に憧れているという人も多いのではないでしょうか。
ここではショップスタッフになるために知っておきたいことをまとめていきます。
目次
ショップスタッフになるための方法
ショップスタッフにはもちろん、正社員として働いている人もいますが、契約社員やアルバイトという形で働いている人も多いという特徴があります。そのため、ショップスタッフになるのは決して難しいことではないと言えます。
ショップによって異なりますが、ショップスタッフはアルバイトとしてキャリアをスタートし、勤続年数勤務態度、能力などに応じて正社員登用されることが定められているというショップもあるようです。
基本的に学歴がさほど問われない職業ではありますが、最初から正社員になる場合には学歴が問われることもあります。特に規模の大きな会社では、「大卒以上」という条件が設けられているところもあります。
ショップスタッフの仕事
仕事内容
ショップスタッフの最たる仕事は、ショップに来店するお客様に対して洋服を販売することです。
しかしその他にも、幅広くさまざまな業務にあたっています。
まず接客関連の業務としては、ショップスタッフはただ販売するだけでなく、洋服を前に悩んでいるお客さんへのファッションのアドバイスや、試着のサポートなども行なっています。そのような姿は、皆さんも目にすることが多いのではないでしょうか。
また、お客様にとって快適なショップにするため、店内の掃除や商品のたたみ直しなどの仕事もくまなく行います。
そのほか、新入荷した商品の検品やタグ付け、在庫管理、店内のディスプレイなど、お客様からは見えない部分にもあらゆる仕事があるのです。
勤務状況
ショップスタッフの勤務時間は一概には言えず、勤めているショップの営業時間によって決まります。
早番と遅番の2交代制のシフトに分かれていることが多く、例えばショップの営業時間が10時から20時の場合、9時~18時の勤務となるスタッフと12時~21時の勤務となるスタッフに分かれているなどという形になります。全体の勤務時間が営業時間より長くなっているのは、開店前や閉店後に店内の片付けや掃除、品出し、売り上げ確認、在庫管理などを行うためです。
営業時間に関しては、例えば多店舗展開をしている大手のショップの場合はやや長めに営業時間が設定されていることが多く、反対に規模の小さなショップの場合は短く設定されているところも多いです。
休日は定休日以外では特に曜日などが定められておらず、シフトの入っていない日がお休みとなります。大体平均して月に8~10日程度の休日を取ることができます。
サービス業であるため、基本的に土日に休みを取ることは難しいです。また2連休が取れるとも限らず、1日ずつのお休みとなることが多いです。そのため、一般的なサラリーマンとはワークライフバランスが異なってくるでしょう。
収入
ショップスタッフの給料は、初任給でおよそ17万~20万円ほどというのが相場になっています。大卒か高卒かなどによっても若干の上下があります。
一般的なショップスタッフの平均年収はおよそ300万~400万円ほどとされており店舗の店長やエリアマネージャーなどに昇格すると500万円を超えることもあるようです。
ただし、ファッション業界の他の職業に比べるとその給与水準はやや低くなっていると言えます。
ショップスタッフに必要なスキル
ショップスタッフの職場は、言うまでもなくアパレルショップの実店舗です。そしてショップスタッフの接客こそが、ショップの売り上げを大きく左右します。
そのため、接客スキルはショップスタッフにとって最重要のスキルと言えます。お客様にとって気持ちの良い接客で、会話の中で商品の購入へ導くことのできるような技術があれば、ショップスタッフとしてどんどんキャリアアップしていくことができるでしょう。
またアパレルショップのスタッフである以上、ファッションに関する幅広い知識も必要でしょう。
ショップに来店するお客様が、ショップスタッフにあらゆるアドバイスを求めてくる場合があります。コーディネートのコツや流行、また洋服のタグなどにある素材や洗濯表示など、ファッションや洋服に関する知識を求められることもありますし、そのショップの商品のサイズ展開やカラー展開、在庫の有無などを尋ねられた際にはすぐに答えなくてはいけません。ファッションの流行の移り変わりは激しく、商品もシーズンごとにどんどん変わっていきます。
そのため、常に最新のファッションの情報を持ちつつ、自分の勤めるショップの商品の情報も網羅しておく必要があるのです。
ショップスタッフに関する資格
ファッション販売能力検定
「一般財団法人 日本ファッション協会振興協会」が催行している、ファッションの販売に関する試験です。
3級から1級までの3つの段階に分かれており、ファッション販売の知識や技術、またマーケティングのスキルなどの問題が出題されます。
色彩検定
「公共社団法人 色彩検定協会」が催行している、色彩に関する試験です。
色彩の知識が問われる職業というのは多く、ファッション系以外にもデザイン系やインテリア系の職業の人なども積極的に取りにいく資格です。
ショップスタッフの場合は色に関する知識を学ぶことで、ファッションのコーディネートなどに役立てることができます。
ファッションビジネス能力検定
「一般財団法人 日本ファッション協会振興協会」が催行している、ファッションビジネスに関する試験です。
3級から1級までの3つの段階に分かれており、ファッションの製作から流通までの幅広い知識を証明することができます。
ショップスタッフに向いている人・適性
ショップスタッフの適性としてまず挙げられるのが、ファッションに対する興味や関心です。
ショップスタッフはお客様から商品やファッションに関する質問を受ける機会が多く、それぞれ的確に答える必要があります。そのため、常に最新の流行を敏感に察知し、その流行に則ってシーズンごとに入れ替えられる商品を全て把握していることが求められるのです。どれだけファッション好きかで、ファッションの勉強に対しての姿勢も変わってくるため、ファッションにより強い興味や関心を持っている人がショップスタッフに向いていると言えるでしょう。
また、人と話すことが好きな人もショップスタッフに向いています。
ショップに来店するお客様とコミュニケーションをとり、購買意欲を高めるというのがショップスタッフにとって非常に重要な仕事。お客様のほとんどは当然、初対面の人であるため、人見知りをせずに感じ良く話しかけられるような人柄が求められます。
ショップスタッフという仕事のやりがい
自分のアドバイスが売り上げにつながる
アパレルショップにとって売り上げというのはまず第一に考えるべきもので、お店の売り上げが好調である日にはスタッフは達成感を感じるものです。
そして特に、自分のアドバイスによって商品を購入してくれたお客様が多かった日には、より大きなやりがいを感じることができるでしょう。
流行に敏感になる
ショップスタッフとして働く以上、常に最新の流行のファッションに触れながら仕事をすることになります。すると、自ずとファッションの流行に敏感になるでしょう。
仕事の一環としてファッションを探求し、常に最新のファッションに身を包んでいられるという点で、ファッションが好きな人にとってはとても有意義な職業ではないでしょうか。
多くの人と出会える
ショップには毎日さまざまなお客様が訪れ、スタッフとコミュニケーションを取りながら洋服を見ていきます。
その一つ一つをかけがえのない出会いだと考え、大切にできる人には、きっと多くの良い出会いが待っています。
中にはショップスタッフを気に入って常連になってくれるお客様などもいることがあるので、ショップでのスタッフとお客様の出会いはとても大事なことなのです。
ショップスタッフの現状と将来について
近年は少子高齢化や不景気などの影響で、アパレル業界の市場は縮小していると言われてきています。また、低価格で商品を展開するブランドが増えていることで、経営が難しくなっているブランドも出てきています。
しかし今後は徐々に景気が回復していく中で、国民がファッションにかけるお金も増え、アパレル業界も好景気に転じていくでしょう。
基本的に契約社員やアルバイトとしての雇用が比較的多い職業ではあるものの、今後市場が拡大していくことで正社員としての雇用も増えていく見込みです。
まとめ
ショップスタッフには、正社員や契約社員、アルバイトなどさまざまな雇用形態があります。アルバイトとしてキャリアをスタートし、正社員まで段階的に進んでいくケースも多い職種になっています。
ショップに来店するお客様への接客の中では、自分のアドバイスが売り上げにつながる喜びを感じることもできるでしょう。
また、流行の最先端の環境に身を置くことができるのも大きなメリットですね。
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