マーチャンダイザーの一日とは

マーチャンダイザーの女性

ファッション業界の商品企画、販売、さらには商品の販売促進などさまざまな役割を担っている職業はマーチャンダイザーです。
しかしマーチャンダイザーを目指していこうと考えたとき、一日をどのように働いているのか疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
実はマーチャンダイザーは業務を幅広く行っており、とてもやりがいのある仕事です。
そこで今回は、マーチャンダイザーがどのように一日働いているのかをテーマにお話しします。

マーチャンダイザーの一日の基本

マーチャンダイザーは今や未来の数字を追いながらも、計画を立て、さらには販売促進など、さまざまな業務を行っています。
しかしどのようなタイミングで何を行っているのか、今回はアパレルメーカーに勤務しているマーチャンダイザーを例に見ていきたいと思います。

大まかな一日の流れ

午前

まずマーチャンダイザーの一日はメールチェック、そして商品の売上や販売動向を分析したレポートをまとめるといった、今の状況を把握することから始めます。
このレポートを元に商品をどのように展開し、販売していくのかを考えていくため、誤りがないのかチェックした上で、半年後の次シーズン、1年後の次次シーズンの企画会議をファッションデザイナーや営業、さらには企画部門の社員と行っていきます。
企画会議内では計画を見直し、上方、もしくは下方修正などそれぞれに応じた対策を練っていきます。
さらに、週明けであれば店舗ごとの店長との会議や、生産、販売、在庫の状況や在庫が少なくなった商品の代替え商品がどのような状況となっているのかを担当者に確認し、上方共有を行うなど、多彩な業務を担っています。

午後

打ち合わせをしている人々午後は午前中に行っていた企画会議で出た課題をどのように改善していけば良いのかを検討、生産時や販売時などいずれでトラブルの処理を行っていきます。
さらに曜日によっては各部門との意見や情報の交換、共有や今週の売上目標にすり合わせるために新商品や在庫の入荷予定を組む、さらにはメーカーや自社の工場との交渉なども行っていきます。
そしてその合間にファッションデザイナー から上がってきた次シーズンのデザインやサンプル、そしてコストなどのチェック対応や、品質不良や納期遅延などのトラブルがあったメーカーを呼び、生産管理に同席させた上でコストダウンや改善などの提案や商談も進めていきます。
日によっては展示会があることもあるので、そのときはファッションデザイナーやバイヤーとともに足を運び、展示会がない時は市場調査と自店舗を回っていきます。

夕方

夕方以降は会議や報告資料の作成をメインに行っていきます。
とりまとめ次第、関連する部門へ資料の配信を行うので、スピーディーに行っていく必要があります。
そして他部門とのトラブル処理や次シーズンの企画案の進捗を確認などのコミュニケーションを要する業務や、ジャンルを問わず話題になっているお店や競合他社のレセプションパーティーなど、最新のトレンドの情報を収集するなど、退勤の時間まで多忙を極めています。

休日・空き時間

休憩時間中の女性たちマーチャンダイザーは本社などのオフィス勤務であることがほとんどであるため、休日は土、日曜日、祝日などの週休二日制に設定されていることがほとんどですが、ときには店舗回り、展示会や出張などがあるときは週末に出勤することもあります。
しかし、そのようなことになっても平日に振替休日を取得できるので、その点は安心して良いでしょう。
そして休日は、体をしっかり休め、リラックスしている人もいれば、ジャンルを問わず、自身が興味を持っているお店などに足を運ぶ人も多く、日々トレンドを追ってはどのように展開しているのかをチェックするという過ごし方が多いようです。

マーチャンダイザーの一日を見てみると、会議や数字をまとめていくだけではなく、多くの人々とコミュニケーションをとり、さまざまな目を持って業務を進めていることがわかります。
なので、業務がなかなか定時に終わらず、残業ということもある傾向です。

では、次にマーチャンダイザーとして一日を過ごすにあたり、注意すべき点についてお話ししていきたいと思います。

一日の仕事の注意点

マーチャンダイザーの一日の仕事において、注意してほしい点は大きく2つ挙げられます。

外出や出張が多い

まず1つ目は外出や出張が多いことです。
先ほどもお話ししたように、マーチャンダイザーは工場や展示会、店舗回りによる外出および出張が発生する職業です。
そのため、オフィスに落ち着いているときがほかの職業に比べて多くないので、より忙しいと感じやすいと言えます。
しかし多くのマーチャンダイザーは新しいものを見るために多くの物事にアンテナを張っていたいと思っている人も多いため、苦と思う人が少ないようです。

フレックスタイム制である場合がある

2つ目はフレックスタイム制である場合があることです。
フレックスタイム制とは、一日のうちに指定された数時間を出勤していれば、出勤、退勤時間を各自で決めることができる制度です。
業務が多忙かつさまざまな会議に出席、場所に足を運ぶことが多いマーチャンダイザーの場合、フレックスタイム制を取り入れていることもあるようです。

まとめ

今回はマーチャンダイザーが一日をどう過ごしているのかを見ていきましたが、いかがだったでしょうか。
数字を追い続け、会議や外出、出張などでとても多忙な日々を送っていますが、その分とてもやりがいのある仕事です。
トレンドの先々を歩き続けるマーチャンダイザーの仕事をするために、アパレル関連の専門学校をはじめ、大学や短大などで基礎知識を学んでみてはいかがでしょうか。

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