パタンナーの仕事とは
パタンナーはおしゃれだけではなく、洋服を作ることが好きな人にとって、人気がある職業です。
しかし、そんなパタンナーがどのような仕事をしているのか、なかなか見えない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、パタンナーの仕事として何をどのようにしているのかをテーマにお話ししていきたいと思います。
パタンナーの仕事
それではまずはパタンナーの仕事について見ていきましょう。
パタンナーの仕事は大きく4つに分けることができます。
型紙を作る
まず行う仕事は型紙を作ることです。
パタンナーの名前の由来になっている型紙(パターン)を作る仕事で、一番メインの業務です。
ファッションデザイナーによって作成されたデザイン画をはじめとする企画段階では平面の状態にあります
そのため、企画やデザイン段階の平面のものから、商品として販売される洋服を作るときに欠かせない型紙が必要です。
さらにパタンナーはファッションデザイナーのデザインの意図や希望を取り入れながら、パターンを起こし、形にしていきます。
そのため、生地のカット方法や縫製の手法などの専門知識を用いて型紙を製作する必要があり、その加減次第では着心地やシルエットも変化していきます。
したがって、商品の良し悪しを決めるのはパタンナーと言っても過言ではないと言われています。
サンプルを製作する
次はサンプルを製作することです。
ファッションデザイナーが紙などで起こし、平面上となっているデザインから最初に起こされた型紙(ファーストパターン)から試作品(サンプル)を作っていきます。
ファーストパターンは企画の第一段階にあたるもので、ファッションデザイナーとの認識のズレがないように製作しなければならず、そのファーストパターンからサンプルを作るのもパタンナーの仕事の一つです。
しかし、先ほども話したようにファーストパターンからサンプルを製作することは、とても重要な仕事であるため、担当しているのは長年のキャリアを持つパタンナーや、専門業者が担当していることがほとんどです。
展示会用のサンプル確認
次は展示会用のサンプル確認をすることです。
ファーストパターンの型紙から作られたサンプルは、展示会や営業などで新コレクションや商品の企画をプレゼンするために使用されます。
そのため、顧客により新商品の魅力を伝えるためにも、ファッションデザイナーが意図しているようにサンプルが作られているかを確認する必要があります。
服のシルエットや着心地などさまざまな点をチェックし、修正するべき場所をまとめ、ファーストパターンの修正を行っていきます。
これらの一連の作業を行っていくこともパタンナーの仕事です。
量産用の型紙を作る
そして最後は量産用の型紙を作ることです。
企画が通り、ファーストパターンの修正が終わったら、量産段階で使用する型紙(工業パターン)を製作していきます。
工業パターンは標準サイズのパターンから展開予定されている各サイズ別に型紙を新たに製作するグレーディングを行っていきます。
グレーディングは型紙の拡大や縮小を行うだけではなく、服のシルエットや縫しろなどさまざまな要素の微調整を行っていきます。
かつてはいずれも人の手で行われていましたが、近年はアパレルCADを使用して行われています。
以上のように、パタンナーの仕事は、型紙を作る仕事のほかに多くの仕事があり、商品の良し悪しや出来を握る重要な仕事であることがわかります。
そしてパタンナーは社内で働く人のほかに、フリーランスという形で働く人も多い職業です。
そこで次はフリーランスで働くパタンナーの仕事について見ていきましょう。
フリーランスパタンナーの場合
フリーランスなどの外注は、会社に所属せず、会社から依頼を受託するという形で仕事をするパタンナーで、依頼主のところへ出向いて打ち合わせを行く、CADシステムを用いてパターン製作からデータ納品までをこなしています。
フリーランスに仕事の依頼がくるときは社内のパタンナーだけだと手が回らない場合がほとんどですが、中にはその会社のパタンナーとして働いていた人がフリーランスとして独立し、関係を持っていたりすると仕事の依頼をするという場合も見られます。
さらに、パタンナーは技術があれば仕事ができるので、腕が確かであれば、さまざまな会社から依頼がかかるようになり、多くの世界を知ることができます。
まとめ
パタンナーは、ファッションデザイナーの意図をくみ取り、実際に商品を形にしていくためにもっとも重要なパターンに関するさまざまなことを担っている職業です。
多忙な日々を過ごすことになるパタンナーですが、それと同時にさまざまな人と関わりを持ち、自身が手がけた商品が販売されるという達成感を得ることができる、とてもやりがいのあるものと言えます。
パタンナーとしての技術を身につけていくためにも、まずはファッション関連の大学や短大、専門学校でファッションの基礎とともに学んでみてはいかがでしょう。
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