進路選択や就活に役立つ!繊維業界の業界研究。動向や課題を分析

ファッション・アパレルに関する業界の1つが、繊維業界です。
「あまり馴染みがないため、どんな業界なのか分からない」というのが本音ではないでしょうか。

そこで、将来の進路を考えている人や就職活動を始める人に向けて、繊維業界の仕事内容や代表的な企業、職種、業界の動向などを紹介します。

「自分に合った業界なのか知りたい」「しっかり業界研究して就活したい」と思っている人は、ぜひチェックしてみてください。

繊維業界とは?主な仕事内容

繊維業界とは、紡糸、製糸、紡績、縫製、染色などを行う産業で、ファッション・アパレル業界と深く関わりがあります。

ファッション・アパレル業界では、服ができるまでの流れを川上・川中・川下と分けます。
繊維業界は、川上にあたる業界です。

川上
(繊維業界)
原糸製造
生地製造
染色加工
川中 裁断・縫製・仕上げ
染色加工(製品)
川下 製品販売

原糸製造

糸は、大きく分けて化学繊維と天然繊維の2種類から作られます。
化学繊維とは、ポリエステルやナイロンなど人工的に作られた繊維で、合維メーカーが製造。
天然繊維とは、綿や羊毛など自然由来の繊維で紡績メーカーが製造します。

代表的な繊維メーカー

  • 合維メーカー(化学繊維):東レ、帝人、クラレ、三菱ケミカル、東洋紡、ユニチカなど
  • 紡績メーカー(天然繊維):ニッケ、トーア紡コーポレーション、帝国繊維、トスコなど

生地製造

生地製造
繊維メーカーが作った糸を生地にするのが、テキスタイルメーカーです。
織物を作る「機屋(はたや)」と、ニットを作る「ニッター」に分けられます。

テキスタイルメーカーは、アパレル企業や繊維商社などから受注を受け、商品開発と生産を行います。

代表的なテキスタイルメーカー

  • 新内外綿株式会社
  • 丸井織物株式会社
  • 株式会社ロベリア など

染色加工

生地に色をつけて加工します。
色や柄をつけるだけでなく、吸水や抗菌といった機能をつけて付加価値のある生地にするのも、染色加工の大切な仕事です。

繊維メーカーが自社で行う場合と、専門の染色加工業が行う場合があります。

代表的な染色加工業

  • 内田染工場
  • 小松マテーレ
  • ワールドインダストリー富山 など

繊維業界の主な職種と就職方法

繊維業界の主な職種と就職方法
では、繊維業界の主な職種と就職方法を紹介します。

・研究
新しい素材の研究、開発を行います。
工学系の大学を卒業して研究職に就くケースが多いです。

・マーチャンダイザー
糸や布などの製品を、顧客のニーズに合わせて開発します。
ファッション・服飾の大学や専門学校で、マーケティングやトレンドリサーチなどを学ぶ必要があります。

マーチャンダイザーになるには

・テキスタイルデザイナー
生地のデザインを手がける仕事で、企業によっては研究開発に携わることもあります。
テキスタイルデザイナーになるには、ファッション・服飾の大学や専門学校でデザインや色彩について学ぶのが一般的です。

テキスタイルデザイナーになるには

・生産管理
製品を作るために必要な素材、資金、納期の管理をします。
就職するためには、ファッション・服飾の大学や専門学校で、服づくりの基礎やファッションビジネスを一通り学びます。

・営業
製品を売るため、顧客とやりとりするのが営業です。
専門職ではないため、ファッション・服飾の学校に限らず一般の大学から就職することもできます。

繊維業界のシェア

2020年-21年のデータを元に、繊維業界のシェアを見てみましょう。

順位 企業名 売上高(億円) シェア(%)
1 三菱ケミカルHD 10,339 30.1
2 東レ 7,192 21.0
3 旭化成 3,756 10.9
4 帝人 3,149 9.2
5 東洋紡 1,091 3.2
6 住江織物 797 2.3
7 日本バイリーン 672 2.0
8 ダイワボウHD 610 1.8
9 マツオカコーポレーション 539 1.6
10 芦森工業 512 1.5

出典:繊維業界 売上高ランキング(2020-2021年)-業界動向サーチ

9位のマツオカコーポレーション(縫製メーカー)を除くと、すべて合維メーカーです。
合成繊維は、ファッション・アパレル以外の分野にも幅広く応用されているため、合維メーカーが上位を独占していると考えられます。

繊維業界の現状と動向

繊維メーカーは輸入品に押され、国内製造が少なくなってきています。
世界の繊維生産量の50%を中国が占めていて、中でも化学繊維の大半は中国製です。

しかし、日本の製品には高い品質と技術力という強みがあります。
日本が製造する付加価値の高い素材は、海外から高評価を受けています。

また、合維メーカーは医療、自動車、航空機など、非繊維事業に進出して売上をキープしているのが特徴です。

繊維業界の課題

繊維業界の今後の課題は、主に2つあります。

世界に認められる高品質

今後、日本の繊維業界では世界に認められる品質がカギになります。
現在好調な企業のほとんどが、高品質な製品を評価されて海外と取引をしています。

特に海外のラグジュアリーブランドは、景気に左右されず好調な上に利益率も高いため、こうしたブランドと取引できると大きな強みになるでしょう。

サステナビリティへの取り組み

サステナブルファッションは、繊維業界に限らずファッション・アパレル業界全体の課題です。
2021年からは、⽇本繊維産業連盟による「繊維産業のサステナビリティに関する検討会」が開催されています。

今後、「環境へ配慮し、製造過程で出るCO2を削減する」「不当な労働をなくす」といったサステナブルな取り組みが求められるでしょう。

まとめ

繊維業界は、高い品質と技術力が今後ますます求められます。
これから繊維業界を目指す人は、学校でしっかりファッション・アパレルの基礎知識を身に付けて、就職後に活躍できるようにしましょう。

エスモードジャポンでは、パリ校の教育システムやメソッドを採用した教育によって、ファッション業界で活躍するプロを目指します。
マーチャンダイザーやテキスタイルデザイナーなど、繊維業界で活躍する卒業生も。

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