NFTファッションとは?ブランド事例や作り方をご紹介!
NFTとは「Non Fungible Token」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「非代替性トークン」という意味です。
昨今では偽造やコピー商品に悩まされているファッション業界でもNFT技術を取り入れはじめたハイブランドがあり、大きな話題となりました。
そこで本記事では、「NFTファッション」についてご紹介します。
目次
NFTとは?
NFTとは、ブロックチェーンの仕組みを利用して、特定のデータに「この世に一つしかない」と証明を与えるものです。
ブロックチェーンとは、取引履歴(ブロック)を暗号技術を用いて過去のデータを1本につなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術です。
暗号資産(仮想通貨)も同じく、ブロックチェーン上で発行・取引されています。
NFTとメタバースの関係性
最近では、Twitterの創業者ジャック・ドーシー氏の最初のツイートが約3億1600万円で落札されたことが記憶に新しいですよね。これによってNFTの知名度が世界中で急上昇し、人気を集めています。
また、NFT技術によって、メタバースの可能性を拡大できることがわかりました。メタバース内のアイテムに固有の価値を与えるためにはNFT技術が必要不可欠です。
メタバースは、インターネット上の仮想空間であり、利用者はアバターを操作して他者と交流するほか、仮想空間上での商品購入などの試験的なサービスも行われている。技術の進展とサービス開発によって、メタバースの世界市場は2021年に4兆2,640億円だったものが2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想されている。メディアやエンターテインメントだけではなく、教育、小売りなど様々な領域での活用が期待されている。
引用:総務省|仮想空間市場など
近年のトレンドとしては、分散管理台帳を使い、各自で自由にデータを管理できるNFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)が挙げられます。
これまでほとんどのゲームは、ソフトの開発会社がコントロールしてデータを管理していましたが、NFT技術によってキャラクターやアイテムが資産として残せるようになりました。
さらに仮想通貨がゲーム内で利用できるようになったことも大きな特徴でしょう。
NFTファッションとは
「デジタルファッション」といって、メタバース空間にてファッション関連でNFTを活用するケースが増えました。NFT技術をファッションに導入することで、メタバースで活用できるファッションアイテムを作り出せます。
長年コピー商品や偽物に悩まされてきたファッション業界では、NFTを活用することでデータの改ざんが難しくなり、これらの悩みを解消できるとして注目を集めています。
また、NFTファッションは、コレクションにも適しています。コレクターのなかには似たようなスニーカーやバッグをたくさん購入したものの、一度も使用しない方も多いでしょう。
集めた商品を飾るために、家の中がコレクションだらけになってしまったこともあるはずです。
その点、NFTファッションはバーチャルなので、コレクションをたくさん集めても保管場所に困ることはありません。
「NFTファッション」の事例
近年、ハイブランドでもある「GUCCI(グッチ)」「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」などもNFTファッションに参入しています。以下はほんの一例ですが、参考にしてください。
①GUCCI(グッチ)
2021年、GUCCI(グッチ)は最新コレクションをデジタルで映像化したNFTアート作品を発表しました。
さらに2022年には米アート・トイメイカー 「SUPERPLASTIC(スーパープラスチック)」とのコラボ「SUPERGUCCI」を発表。250体限定で、多くの人々の購買意欲を掻き立てました。
GUCCI(グッチ)はNFTやメタバースに関して、意見交換する場所が可能な「配信プラットフォーム」を儲けるなど、かなり積極的に活動しています。
画像引用:CHRISTIE’S
②LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
小説 「Louis Vuitton、L’Audacieux」をもとにして制作された「LOUIS THE GAME」です。創業者ルイの生誕200年記念として2021年8月に登場しました。
ゲーム内では数々のNFTファッションやアートが登場しており、見るだけでもワクワクするような作品です。
ストーリー形式となっており、プレイ中にLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のNFT作品を集めることが可能。
アート作品は30種類ありますが、なかでもアーティスト「BEEPLE」の作品が約75億円という高値で落札されたのが話題となりました。
画像引用:Google Play
③Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)
Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)は、ラグジュアリーファッションNFTを主に手がけるプラットフォームとして有名な「UNXD」とコラボを実現しています。
初めてのNFTコレクション「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」では全部で9点出品し、総額約565万米ドル(日本円にて約6億円)で落札されました。
これによってデザイナーのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、NFTファッションに関して無限の可能性を感じたと語ったようです。
画像引用:PR TIMS|ドルチェ&ガッバーナ ジャパン株式会社
NFTファッションを取り入れるメリット
ハイブランドがこぞってNFTファッションを取り入れている理由の1つは、メリットがたくさんあるからです。ここではNFTファッションのメリットをご紹介します。
偽物が出回るのを阻止できる
NFT技術は、偽造品やコピー商品が出回るのを阻止できる大きなメリットが挙げられます。コピー商品を販売しようと思っても、本物ということが証明できません。
NTFをファッションと紐付けすることで、「この商品は本物である」と証明できるのです。このことは作り手だけではなく、騙されることがなくなることから買い手にもメリットがあります。
また、デジタルファッションだけではなく、リアルでもNFTデータが読み取れるタグやQRコードをつけることで本物だと証明できるため、今後ファッション業界は積極的にNFT技術を取り入れるでしょう。
二次流通でも利益が発生する
二次流通とは、中古品や転売品などが他の人に流れていくことです。NFTの場合は、二次流通でも著作権を持つ人に利益が発生します。
例えば、洋服などを販売した後にプレミアがついて価値が高まっても、デザイナーやブランド側に還元されることはありませんが、NFTを利用することでロイヤリティ還元を設定できます。
販売側のメリットが大きいことから、ファッション業界以外でも二次流通を目的としたマーケットプレイスが多く存在しているのが特徴です。
NFTファッションの作り方
デジタルアートには、動画から3D作品までさまざまな種類があります。NTFファッションの場合は、実際に着用できるものをデザインするため、3Dモデリングができるソフトウエアで制作するのが基本です。
誰でも簡単にデジタルファッションが作成できるサービスを提供している企業もあるので、利用するのもよいでしょう。
デザインが完成したら、次は「NFTマーケットプレイス」を選んでアカウント作成をおこないます。価格を設定して作品データをアップロードすれば販売ができるようになります。
販売方法はオークションタイプもあるので、好きな取り引きを選びましょう。
NFTファッションはエスモードで学ぼう
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将来的には東京校でも学べる
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