ロンドンコレクションの特徴と2021-22秋冬のトレンド
若手デザイナーが多く出展するロンドンコレクションは、他のコレクションと少し違った雰囲気のファッションショーです。
この記事では、ロンドンコレクションに若手が多い理由や歴史、2021-22秋冬のトレンドなど、ファッション好きの方に楽しんでもらえるような知識をまとめました。
目次
ロンドンコレクションについて
ロンドンコレクションでは、ジャーナリストやアパレル関係者に向けて、ファッションブランドの新作発表が行われます。
パリ・ミラノ・ニューヨークといった他のコレクションに比べると、若手ブランドの割合が多く、若手発掘の場となっています。
というのも、ロンドンコレクションを主催する英国ファッション協議会が「NEWGEN」と呼ばれる若手デザイナーの支援プログラムを採用しているからです。
NEWGENでは、ロンドンコレクションの出展ブランドがコンペ形式で決められ、選ばれたブランドはショーやPRにかかる費用を負担してもらえます。
若手だけでなく老舗のブランドも参加していますが、入れ替わりが激しく、シーズンごとに異なる雰囲気を楽しめるのがロンドンコレクションの魅力です。
ロンドンコレクションの歴史
第1回のロンドンコレクションが開催されたのは、1984年。
当時は、参加ブランドが15と小規模なショーでしたが、現在では参加ブランドが90以上の大規模なショーとなりました。
ロンドンコレクションは若者のストリートファッションと関係が深く、1960年代にはモッズやミニ、1970年代にはパンクといった流行を生み出しました。
2012年からメンズコレクションも開催されるようになり、現在のロンドンコレクションはメンズファッションの発信スポットとなっています。
2021-22秋冬コレクションの主な出来事
例年、ロンドンコレクションの秋冬シーズンは、メンズが1月、レディースが2月に開催されていました。
しかし、2021年は新型コロナウイルスの流行でメンズが延期になり、2月のレディースと同時開催となりました。
突然決まったオンライン開催
元々、フィジカル(リアル)ショーの予定でしたが、ロックダウンの影響でオンラインのみでの開催に変更されたのが会期1ヶ月前のこと。
各ブランドは対応に追われ、新作発表を延期したデザイナーもいたものの、92のブランドが参加しました。
突然のオンライン開催となり混乱もありましたが、本来は関係者しか見られないショーを誰でも見られるようになったメリットも。
東京の若手デザイナーも参加
今季のロンドンコレクションには、TOKYO FASHION AWARD2020を受賞した、6名の若手デザイナーが初参加しました。
TOKYO FASHION AWARDとは、東京で活躍するファッションデザイナーの世界進出をサポートするためのアワードです。
ロンドンだけでなく、日本でも若手デザイナーを支援するための取り組みが行われているのですね。
2021-22秋冬コレクションのトレンド
2021-22秋冬シーズンのロンドンコレクションでは、どのようなファッションが発表されたのでしょうか。
主なファッションのトレンドを3つ紹介します。
タータンチェック
ブレグジット(EU離脱)の影響か、イギリスを象徴するタータンチェックが度々登場しました。
モリー・ゴダードは、レディースでタータンのドレス×アーガイル柄のタイツを、メンズでフェアアイルセーターとキルトスカートを合わせたスタイルを発表しました。
まさに、英国づくしのファッションです。
フラワープリント
今季のロンドンコレクションでは、自然のエネルギーを感じさせるような大きな花柄が多く見られました。
各ブランドのコートやドレス、シャツ、バッグなどのアイテムに、生命力を感じさせるフラワープリントが施されています。
デュロ オロウは、花柄と抽象的なパイソン柄を組み合わせたアイテムを発表しました。
パンデミックの影響で美術館が閉館している中、いつでもアートに触れられるようにという願いが込められているそうです。
ボリューミーなシルエット
先シーズンで見られた、バルーンスカートやパフスリーブといった「パーツの一部を膨らませるスタイル」に対して、今シーズンは「全体が大きく膨らんだスタイル」が目立ちました。
ボリューミーなシルエットは、アーティスティックで幻想的な印象を与えます。
オスマンは、50時間かけて手作業で仕上げたコートや、鏡を刺繍したピースなど「魔法を織り込んだ」コレクションを発表しました。
ボリューミーなシルエットにすることで、テーマを一層強調させています。
参考URL:
アフターコロナを見据えて──ロンドンコレ2021-22年秋冬の5大トレンドまとめ。 | Vogue Japan
2021-22年秋冬ロンドンファッションウィークのベストルック|ハーパーズ バザー公式
ロンドン・ファッション・ウィーク・フェブラリー2021 世界の若手のショーケースへ | 繊研新聞
まとめ
ロンドンコレクションには若手デザイナーが多く集まり、東京の若手デザイナーが参加したこともあります。
彼らのように日本国外でも活躍するファッションのプロを目指すなら、世界に通用するファッションの知識を身に付けるのがおすすめです。
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