コラボはファッションブランドに何をもたらす?2021-2022年話題のコラボを紹介
人気のファッションブランドのほとんどが、他ブランドやアーティストなどとコラボを行なっています。
なぜここまで多くのブランドがコラボするのか、疑問に思ったことはありませんか?
今回は、ファッションブランドがコラボを行う理由と、2021年に話題になったコラボの一部を紹介します。
ブランドコラボの狙いとは
ファッションブランドのコラボには、一体どんな意味があるのでしょうか。
まずは、コラボがブランドにもたらす効果を紹介します。
ブランドの成長
コラボによって外部から新たな刺激やアイデアを取り入れると、ブランドの成長につながります。
分かりやすい例を挙げると、ブランド同士のコラボではありませんが、カフェのプロデュースなど飲食業界に進出するファッションブランドも多いです。
マーガレットハウエルやコムサなど、ファッションブランドがプロデュースするカフェは街中でもよく見かけますよね。
ブランドの若返り
老舗ブランドは、長年続く伝統を守りつつブランドの若返りをはかっています。
若者に人気のファッションブランドやアーティストとコラボすることで、ブランドイメージの若返りが期待できるでしょう。
その他、若手のクリエイティブディレクターを迎えたりストリートファッションを取り入れたりするのも、ブランドの若返り戦略の一環です。
新たな顧客の獲得
ブランドコラボにより、新たな顧客を獲得できる可能性もあります。
コラボがきっかけで、コラボ先のファンが自社ブランドのファンになってくれるかもしれません。
話題性
ラグジュアリーブランド×カジュアルブランドなど、意外性のあるコラボで話題を集めることもできます。
また、ラグジュアリーブランドのデザイナーが手がけたアイテムを手頃な値段で買えることで話題になるコラボも多いです。
「ユニクロ×ジル・サンダー」や「GU×UNDERCOVER」などは、記憶に新しいのではないでしょうか。
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2021年注目されたブランドコラボ
では、ここからは2021年に注目されたブランドコラボの例を紹介しましょう。
GIVENCHY(ジバンシィ)×RIMOWA(リモワ)
新型コロナウイルスの収束と旅の再開への期待が高まる中、スーツケースは重要なアイテムとして注目されています。
スーツケースブランドのリモは、度々コラボを発表して話題を集めています。
2021年には、若いメンズを中心に人気のラグジュアリーブランド「ジバンシィ」とのコラボを行いました。
グラフィックアーティスト「チト」とのトリプルコラボで、アートワークが施されたシルバーのスーツケースを発表。
1点ずつ異なるアートワークが施された、世界に1つしかないアイテムです。
世界では30個、日本では3個のみ限定販売された貴重なコラボアイテムに注目が集まりました。
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リモワの最新コラボには10組のデザイナーが参加
リモワは2021年11月に、10組のデザイナーとのコラボアイテムも発売しています。
日本のストリートカルチャーから影響を受けたと言われる「3.PARADIS(スリー パラディー)」のエメリック・チャチュアや、さまざまなジャンルのサブカルチャーからインスパイアされた「Doublet(ダブレット)」の井野将之など、世界中の名だたるデザイナーやブランドがコラボに参加。
「本来の用途で使用できる機能を残すこと」を唯一の条件に、新たなデザイン、素材、技術を使ったスーツケースが誕生しました。
収益はすべて、後発開発途上国へのコロナワクチン配布をサポートする「COVAX Facility」に寄付されます。
A.P.C.(アーペーセー) × sacai(サカイ)
海外ブランドと日本のブランドのコラボの例として、アーペーセー×サカイが挙げられます。
アーペーセーはこれまで、さまざまなアーティストやブランドとコラボするキャンペーン「A.P.C. INTERACTION」を展開してきました。
サカイとのコラボは、キャンペーンの第9弾として発表。
サカイといえば、異素材の組み合わせを得意とするブランドです。
アーペーセーのアイコンであるデニムにナイロン素材を組み合わせるなど、両ブランドの魅力を活かしたアイテムを発表しました。
さまざまなアイテムに施された「SA.P.C.AI」のコラボロゴによって、両ブランドのコラボだと一目で分かるようになっています。
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GUCCI(グッチ)×BALENCIAGA(バレンシアガ)
ラグジュアリーブランド同士のコラボとして話題になったのが、グッチ×バレンシアガです。
グッチ100周年を祝うコレクション「ARIA」で、両ブランドのコラボが実現しました。
グッチの伝統的な花柄「グッチ フローラ」のジャケットに、バレンシアガのロゴを加えるなど、コラボならではのアイテムを発表。
それぞれのブランドを代表するモチーフを融合し、新しい解釈を加えました。
これらのコラボアイテムは、ファッション業界の問題である模造品と真正品をコンセプトに考案されたそうです。
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PRADA(プラダ)×ADIDAS(アディダス)
ラグジュアリーブランドとスポーツブランドという意外な組み合わせは、たびたび話題になるコラボです。
プラダ×アディダスのコラボスニーカー「A+P ルナ・ロッサ 21」は、両ブランドの歴史にオマージュを捧げたアイテムです。
人口工学に基づいて設計されたスニーカーは、デザイン性はもちろん機能性にも優れています。
他にもナイキ×ディオールや、リーボック×メゾンマルジェラなど、各種ラグジュアリーブランドとスポーツブランドがコラボスニーカーを発表しています。
ブランド同士だけじゃない!多様なコラボ
ファッションブランドは、アーティストやカルチャーとのコラボも行なっています。
アーティストにとってファッションブランドとのコラボは、より大規模に、より多くの人に作品を届けられるというメリットがあります。
Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフアンドアーペル)×蜷川実花
2021年、ハイジュエリーブランドのヴァン クリーフアンドアーペルと写真家の蜷川実花氏による「フローラ展」がパリにて開催されました。
会場を建築家の田根剛氏が手がけた、トリプルコラボです。
田根氏の手がけた会場は、「無限の色彩効果を備えた万華鏡」と「迷路」がコンセプト。
蜷川氏の鮮やかな花の写真をハーフミラーに投影し、光によって小さなジュエリーとのバランスが取られています。
パリを代表するブランドと日本人アーティストとのコラボは、現地で大きな話題を呼びました。
ユニクロ×KAWS(カウズ)
日本を代表するファッションブランド「ユニクロ」は、アーティストとのコラボを盛んに行なっています。
カウズとのコラボもその1つ。
元々、日本で開催されたカウズの大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」で展示されたものが、「KAWS UT」として商品化されました。
カウズを象徴するキャラクター「コンパニオン」をモチーフにした、Tシャツやトートバッグを販売。
ユニクロとカウズのコラボは、今回で7度目です。
毎回、即完売するほどの人気ぶりで、カウズの影響力の大きさが伺い知れます。
GUCCI(グッチ)×ドラえもん
グッチの100周年を祝うコラボは、バレンシアガだけではありませんでした。
日本でおなじみのアニメキャラクター「ドラえもん」とのコラボも発表されたのです。
グッチのアイコンであるGGキャンバスにドラえもんが描かれるなど、ラグジュアリーブランドとポップカルチャーの遊び心あるコラボに注目が集まりました。
クリエイティブディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは、過去にも革新的なコラボで話題を呼んだ人物です。
特に、グッチのロゴを無許可でストリートに描いていたアーティストであるトレバー・アンドリューとのコラボは、前代未聞の出来事でした。
まとめ
ファッションブランドのコラボは、ユーザーにはもちろんブランドにも大きなメリットがあります。
2021年は、日本のファッションブランド、アーティスト、カルチャーがさまざまなブランドとコラボしました。
どんなブランドがコラボを発表するのか、今後も楽しみですね。
FASHION PRESSなどでコラボに関する最新のニュースを配信しているので、お気に入りのファッションブランドやアーティストがコラボを発表していないか、定期的にチェックしてみると良いでしょう。
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