キム・ジョーンズは何がすごい?ディオールとフェンディを兼任するまでの経歴
キム・ジョーンズと言えば、ディオールとフェンディを兼任する一流のファッションデザイナーです。
今回は、キム・ジョーンズがトップデザイナーになるまでの経歴を紹介します。
目次
キム・ジョーンズのここがすごい
キム・ジョーンズはこれまで、数々のラグジュアリーブランドのディレクションを任されてきました。
どのブランドでも、伝統を重んじて新たな解釈をし、これまで考えられなかったようなクリエイティブを生み出しています。
特徴的なのは、ラグジュアリーブランドとストリートのコラボレーションです。
例えば、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のアーティスティック・ディレクターを務めていた時、ストリートブランドのSupreme(シュプリーム)と異例のコラボをしたことが話題になりました。
ブランドのコンセプトを崩さず、新たな試みを取り入れること。
そして、消費者の欲しいものを見極めること。
キム・ジョーンズはこうした感覚が非常に優れているのです。
キム・ジョーンズの経歴
キム・ジョーンズは、キャンバーウェル・スクール・オブ・アートでグラフィックスと写真を専攻していました。
セントラル・セント・マーチンスで学んでいた時期にファッションに転向し、メンズウェアを専攻。
その後、2004年春夏ロンドンコレクションでデビューを果たします。
ストリート要素を取り入れたシンプルなコレクションが人気を呼び、皮革製品のMulberry(マルベリー)やスポーツブランドのUMBRO(アンブロ)など、さまざまな企業とのコラボを展開しました。
2008年からは、ラグジュアリーブランドでのディレクターを務めます。
キムがディレクターを務めたブランドを、時系列で紹介しましょう。
DUNHILL(ダンヒル)
ダンヒルはダンディズムを象徴する老舗ラグジュアリーブランドです。
元々、40代や50代から支持されるブランドでしたが、2008年にキムがクリエイティブ・ディレクターに就任し若返りを図ります。
ダンヒルが持つクラシカルで重厚なイメージにストリート要素を加え、新生ダンヒルを生み出すきっかけとなりました。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
ダンヒルを退任した後、2011年にルイ・ヴィトンメンズ部門のアーティスティック・ディレクターに就任。
現在でも高い人気を誇る「マサイチェック」を生み出します。
日本でも大きな話題を呼んだのは、コラボアイテムです。
冒頭に紹介したシュプリームの他、原宿カルチャーを牽引してきた藤原ヒロシによるfragment design(フラグメントデザイン)ともコラボしました。
Dior(ディオール)
ヴィトンを退任後、2019年にディオールのアーティスティック・ディレクターへ就任します。
就任してまず、メンズラインの「Dior homme」を、ウィメンズラインとともに「Dior」として統一しました。
キムはディオールでもコラボを展開します。
ストリートブランドのSutussy(ステューシー)や、スポーツブランドのNIKE(ナイキ)とコラボし、ラグジュアリーとストリートを融合させました。
FENDI(フェンディ)
2021年からはディオールと兼任という形で、フェンディのウィメンズラインのアーティスティック・ディレクターに就任しています。
キムのフェンディでのデビューは、2021-22秋冬ウィメンズコレクション。
これまでメンズのプレタポルテで活躍してきた彼が、ウィメンズのオートクチュールコレクションを発表するということで、注目が集まりました。
メゾンの伝統であるフェミニニティとサヴォアフェール(匠の技)を受け継いだ、ワントーンルックが特徴的。
フェンディ家の5姉妹のワードローブから着想を得たコレクションです。
今後、兼任するディオールとは方向性の異なるディレクションを展開していくと見られています。
キムがこれからフェンディでどんなアイテムを発表していくのか、楽しみですね。
まとめ
キム・ジョーンズはラグジュアリーとストリートの融合を得意とし、これまで数々のヒットアイテムを生み出してきました。
キム・ジョーンズを見ていると、ファッションデザイナーにとって服作りの技術力はもちろん、発想力も重要であることが分かります。
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