アパレル生産管理の一日とは
アパレル生産管理はファッション業界の土台と言える、商品の生産ラインをさまざまな方向から支えていく仕事です。
しかし、アパレル生産管理が一日をどのような流れで働いているのか、いまいち見えてこない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はアパレル生産管理が一日をどのように働いているのか、見ていきたいと思います。
アパレル生産管理の一日の基本
はじめに、アパレル生産管理は一日をどのような流れで働き、過ごしているのかを見ていきましょう。
まず、アパレル生産管理は工場勤務する場合、もしくは本社に直接勤務する場合と2つのケースに分かれています。
そのため、アパレル生産管理の多くは週5日のフルタイムで働いていることがほとんどです。
今回は工場勤務する場合を例に、午前、午後、夕方の3つの時間帯に分けて見ていきたいと思います。
午前
アパレル生産管理は朝8時半から9時に出社し、出社後すぐに当日一日のスケジュールがどのようなものになっているかを確認していきます。
そして車内の各部門、社外の取引先などからメールが届いているのかを確認し、返信などの対応もこのタイミングで行なっていきます。
いずれのチェックを終えたら、生産工場全体で朝礼を行い、その後にアパレル生産管理は部門のメンバーで生産の実績を確認していき、生産する上での問題点には何があるのかを確認していきます。
問題点の確認は、日々の生産ラインを支えるためにも、こと細やかに確認を行います。
確認を終えたら、商品の製造計画通りに生産が進んでいるかを見て、生産に必要な資材や副資材が足りなくなりそうであったら、購買部門へ指示を出していきます。
以上の作業を終えたところで昼食の時間となり、持参した弁当を食べるか、同僚と社員食堂で食べていきます。
午後
昼食を終えたら、まず行うことは新しい商品の生産スケジュールの検討です。
既存の商品と並行してできるのか、そしてどの程度のコストや時間がかかるのかを工場の担当者と確認していきます。
生産スケジュールの確認を終えたあとは、のちに社内の担当と行う生産に関する会議の資料作成や伝票整理などのデスクワークをメインに行っていき、その合間に製品の出荷指示を行っていきます。
そして社内の担当(営業やマーチャンダイザーなど)と新商品の生産に関する会議を行っていきます。
そのときにコストや時間がどの程度かかるのかを社内の担当に説明し、どの点を改善できるのかなどを話し合っていきます。
夕方
新商品の生産に関する会議は夕方に終わることがほとんどですが、長引いているときは夕方も行っていることがあります。
そして、社内の担当と行う新商品の生産に関する会議を終えたのちは、業務日報を作成していきます。
この日に行った業務や指示の内容を記録としてつけていくことで、のちにどのように動いたのかを確認することができるので、細やかに記していきます。
以上を終えたら片付けなどを終え、なるべく残業にならないように定時で退勤しています。
休日・空き時間
アパレル生産管理の休日は、他業界と同じく、ほぼ土・日が休日として当てられていますが、会社によっては月に1回から2回程度、土曜日に出勤をするように規定されているところも見られます。
有給などの休暇はもちろん、季節ごとの休暇(夏季と冬季)など、本社勤務の人々と大差なく取得することはできるところがほとんどのようです。
また、空き時間はリフレッシュのために自身の好きなことに当てる人もいれば、自社や他社の商品を見にウィンドウショッピングをするといった人もいるようです。
繁忙期
アパレルの生産管理はシーズンごとの商品販売直前の生産を開始するタイミングが主な繁忙期として挙げられます。
商品生産の納期は必ず守らなければならないことから、アパレル生産管理は納期に間に合わせるように調整を行っていくため、いずれの調整を行うときにも忙しくなることもあります。
さらに、生産ライン上でトラブルが発生してしまったときには、納期を間に合わせようと調整を行う、逆に納期が間に合わないときは本社や関連する企業に謝罪をしながら再調整を行うため、そのときにも残業となってしまうこともあるようです。
まとめ
今回はアパレル生産管理が一日をどのような流れで働いているのかを見ていきました。
アパレル生産管理は一日の中で、指示などの業務を行うだけではなく、会議に参加するなど、さまざまな業務の対応を行っていることが見えてきたと思います。
アパレル生産管理として、さまざまな業務の対応をするために、一度ファッションのことを学ぶことができる専門学校や大学、短大などで視野を広げてみてはいかがでしょうか。
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